ヒトモドキ 本編3


 「――目標Sをロスト。研究所方面へ向かっていると思われる。至急、デルタに伝えてくれ」





【GM】:次にまほ子。


【まほ子】:エスちゃんを家に送り届けますよー。


【GM】:けど、エスのほうは早足で歩いてます。
 距離を離したいようです。


【まほ子】:う、警戒されてますね……。
 「あ、危なくないですよー?」(一同爆笑)


【GM/エス】:「……」
 警戒心全開で、まほ子をジーと見てます。


【まほ子】:「友達です、友達」


【GM】:エスは少し困惑した表情になってます。


【まほ子】:「どうしました?」


【GM/エス】:「黒い人、悪い人だよ。信用しちゃダメ」


【まほ子】:黒い人……依頼人のことを知っている?
 「え? それはどういう……」


【GM】:すると、突然エスが脱兎のごとく路地裏に走り去ります。


【まほ子】:なぜ逃げるんです!?
 追いかけます!


【GM】:路地裏に逃げ込んだエスを追いかけますが、そこにエスの姿はなく、蓋の開いたマンホールがあるのみでした。


【まほ子】:うう、保護しようと思っていたのに。
 失敗しましたか……。


【GM】:どうします?


【まほ子】:ご主人様に連絡をとりましょう。
 「すいません、例の女の子を発見したのですが、逃げられました! 今から追跡します!」


【GM/理事長】:「分かりました。こちらで例の会社を調べました。どうやら信用ならない人たちのようです」


【まほ子】:「やはり、彼らが?」


【GM/理事長】:「なにかあったのですか?」


【まほ子】:「女の子に言われたんです。悪い人だから信用するな、と」


【GM/理事長】:「それは正しい認識です。……こちらが集めた情報をメールで送ります。こうなった以上、彼らより先に女の子を保護してください」


【まほ子】:「はい! それと、女の子はエスという名前のようです」
 マンホールに入ります!