誰がための命 クライマックス1
【優】:GM、ほんとに叔父さんですか?
【GM】:改めて見ると、確かに優の叔父さんですね。どこかの研究室を担当していると聞いていましたが。
【GM/メガネの男】:「さて、この装置の性能は分かった。あとは……(拘束具の女を見て)コイツのテストだけか」
【義経】:(長に)「脱出はできそうか?」
【GM/長】:「先ほどから全力で雷を放っているが……力を吸い取られるばかりでラチが開かぬ」
【GM】:長の角から電撃が生まれようとしますが、そのたびに雲散霧消してしまいます。
それをだいぶ繰り返してしまったのか、長も疲労が隠せません。
【GM/白衣の男】:「さて……“野犬”どもの処理といくかぁ?」
【鉄子先生】:「たった2人でやる気?」
不敵に笑ってみせよう。
【GM/白衣の男】:「ワタシも含めて? とぉんでもない、そんな野蛮な仕事は、コイツだけで充分だ」
【GM】:そう言って、白衣の男は拘束具の女を指し示す。
【義経】:ヤツラが処理班か。
「物は話だが……助ける代わりに、小春から寄生体を回収しないでくれないか? 力がいるというなら、あの男と女のものを吸収すればいいと思うが?」
【長】:「……(長考している)……命を買うと思えば安いものか。……分かった」
【義経】:(優たちに向き直り)「聞いての通りだ、状況は単純になった。目の前の障害を排除すればいい、ということだ」
【信衛門】:「それなら大丈夫か。……多分な」
【鉄子先生】:「あら、はじめに考えていた事より、単純で分かりやすいわよ?」
【優】:「ごめんね、叔父さん。人の命かかってるから、仕事の邪魔するよ」
【GM】:それまでみじろきもしなかった拘束具の女は、優たちの言葉を聞いて、初めて言葉を発した。
【拘束具の女】:「……デキレバ、ナ?」
【GM】:そう不敵に言って、鮫のように笑う。
そして一行は、野犬処理班の男女との戦闘に入った。