誰がための命 本編11
【GM/長】:「教えるわけにはいかぬ……疑惑は捨てられんからな」
【優】:「こっちが裏切るって言いたいの?」
【GM/長】:「企業とお前たちの目的は対立していないからな。お前たちが目的を達するに一番面倒があるまい」
【鉄子先生】:「そう言われちゃ、言い返せないけどね……。それなら、わざわざわたしたちだけでここに来ないわよ。部隊なりなんなり連れてくるに決まってるでしょ。それを言うならむしろ、昨日の時点で情報リークして終わりじゃない」
【GM/長】:「む……」
【鉄子先生】:「こっちはね、できるだけ被害や犠牲は出したくないのよ。それだけは分かってくれないかしら?」
【GM/長】:「……非礼は詫びよう」
【鉄子先生】:「守るものがあると、そうなりたくなるのは分かるわよ。わたしもそんなものだしね」
【GM/長】:「そうだな……我らは……」
【GM】:その時、森の中からなにかが長に向かって投げられます。
そのなにかは長の真上で力場を形成し、長を閉じ込めました。
【信衛門】:もう部隊が来たのか!?
【長】:「なに! 力が…出ぬだと!?」
【???】:ふっふっふ、効果はあったようですね。
【GM】:そう言いながら森から現われたのは、上質なスーツに身を包み白衣を羽織ったメガネの男です。
彼のそばにいるのは、全身を拘束具で縛られた、異様な女。
男の手には装置の操作に使うであろう、スイッチが握られています。
【GM/白衣の男】:「まったく、滑稽なヤツらだ。それだけ闘気を放っていれば、見つけてくれと言っているようなものだ」
【優】:「まさか、この場所を感づかれるなんて……」
【GM/白衣の男】:「……そうは思わないかね、優?」
【優】:なんで名前を……
【GM/白衣の男】:「おやおや? ワタシを忘れてしまったのかい? 優ちゃんの叔父さんだよ」
【優】:「えっ!?」