誰がための命 本編6
【優】:「わたしたちは、小春ちゃんを助けたいの。なんとかならないわけ?」
【GM/長】:「(千春を見て)そこの娘も同じことを願い出た。だが、我らは正式な契約をしている。契約は果たすのが道理、それはお前たち人間も同じはずだがな」
【義経】:む、そう言われると、私は反論しにくいな……。
【鉄子先生】:「そこをなんとか……」
【GM/長】:「お前たちが娘を思うのは分かる。だが、契約は契約だ」
【信衛門】:「提案がある」
【GM/長】:「なんだ?」
【信衛門】:「その前に確認するが、今回のことは契約なんだな?」
【GM/長】:「そうだ。姉妹の相手を思う情にうたれての契約だ」
【信衛門】:「契約だというなら……延長できないか? もしくは再度契約を結びたい」
【一同】:おおっ!(感嘆の声)
【義経】:「なるほど……これは盲点だった。さすがは石川教諭」
【鉄子先生】:「うむ、いいアイデアね。それに免じて、お茶会に乱入したのは不問にしてあげるわ」(一同爆笑)
【信衛門】:まだ終わってなかったんかいっ!?(一同大爆笑)
【優】:まあ、それはおいといて(笑)
「それで、そっちはどうなの?」
【GM/長】:「なるほどな……良かろう」
【鉄子先生】:よし。
【GM/長】:「……と言いたいが、今回ばかりはそれはできん」
【義経】:「今回は? なぜだ?」
【信衛門】:「小春に悪魔寄生体を与えたままでも、あなたには影響がないのだろう? なら、なぜ回収にこだわるんだ?」
【長】:「……力を取り戻す必要があるからだ。勘違いしているようだが、影響がないわけではない。あの娘に与えた共生生物は、戦の時には活力を回復する力を持つ。今の我には必要なものだ」
【鉄子先生】:「戦? そんなきな臭い話がどこにあるっていうの?」
【GM/長】:「人間のキギョウとやらが、我らの住みかであるこの山を奪おうとしている。我らは山を守るために戦わねばならぬ」