誰がための命 オープニング2


【GM】:続いて信衛門さんのオープニング。
 今は始業式の後で、あなたは千春の妹〔鈴巻 小春〕(すずまき こはる)から進路についての相談を受けています。


【信衛門】:おお、先生らしい(笑)
 それで内容は?


【GM】:姉と同じ進路……まあ、偏差値の高い大学ですが、そこに進みたいと。


【信衛門】:成績等から判断して、行けそう?


【GM】:成績はバッチリ合格ライン、ただ出席日数が少し……。


【信衛門】:出席か……。


【GM】:まあ、小春は身体が丈夫じゃないらしく、たびたび休みや早退していたようです。
 ただ、これから積極的に出席すれば大丈夫でしょう。
 姉の千春と同じく、素行も抜群ですしね。


【信衛門】:なら、それをそのまま伝えよう。
 「安心しなさい、今は体調を整えることを大切にな」


【GM/小春】:「良かった……先生、ありがとうございます。頑張りますから」


【信衛門】:「その意気だ。ただ、無理はしないようにな?」


【GM/小春】:「あ、はい。そうですね」
 さて進路相談も終わり、帰ろうとした小春ですが、不意に立ち暗みを起こし、そのまま倒れてしまいます。


【信衛門】:うおっ!?
 すぐに起こすが!?


【GM】:どうやら気を失っているようです。
 顔色も良くないですね。


【信衛門】:ならば保健室へ急がねば!
 小春を抱えて向かうぞ!


【GM】:保健室へと急ぐ信衛門の目の前に、突然、犬が現れます。


【信衛門】:学園内に犬?


【GM】:そう、狼にも似た、野生の犬のようです。
 その犬は、小春を見て喋ります。


【信衛門】:喋る犬……悪魔憑きか!?


【GM/犬】:「『あと3日で引き取りに伺う』……長からの伝言です。その娘に伝えてください」


【信衛門】:「いったい、どういう事だ?」


【GM/犬】:「あなたには関係のない事です。それではお願いしましたよ」
 そう言い残してスッと去っていきます。


【信衛門】:……。
 気にはなるが、今は小春が先だ。


【GM】:保健室で処置をしてもらって、しばらくすると小春が目を覚まします。
 「すいません、先生。言ったそばから御迷惑をおかけして……」


【信衛門】:「いや、無事で良かった。……ところで、ある人に伝言を頼まれたんだけど……」
 内容を伝える。


【GM】:それを聞いて、小春は落ち着いた表情で一言。


【GM/小春】:「そうですか……」


【信衛門】:「なにかあるなら、相談に乗るぞ? 先生に何かできることはないか?」


【GM/小春】:「いえ、なんでもないですから……」
 そう言って、ゆっくり首を振る。


【信衛門】:そう言われると、つっこんでいけないな……。
 「そうか」


【GM/小春】:「ありがとうございます。ほんとうに大丈夫です」


【GM】:ここで〈感覚〉か〈知覚〉判定で14以上を。


【信衛門】:(ころころ)……む、ここは(ころころ)……振り直して16だ。


【GM】:では、小春が小声でポソリと、微かにつぶやくのが聞こえました。


【GM/小春】:「来るべき時が……来ただけですから」


【信衛門】:……?