闇の憐れみ、光の裁き クライマックス6


【ショウコ】:うわーー!?


義経】:ぬあああっ! GMめ、なんて地雷な発言をーー!?


【GM】:はっはっは。


【GM/志帆】:「……うあああぁっ!!」


【GM/リーダー格】:「ひ、ひぃ!?」


【GM】:志帆は激昂し、ガラスに向けて発砲。
 ガラスは大きな音をたてて四散する。
 リーダー格はさきほどまでの威勢はどこへやら。
 全身をガクガクと震わせ、恐怖のあまり、その場にへたりこんでしまう。
 そして、誰彼構わずに助けを乞い始める。


【ショウコ】:「やめて! 志帆!」


【GM/志帆】:「来るな!」
 駆け寄ろうとしたショウコに銃口を向ける。


【GM/志帆】:「近付かないで! ……撃つわよっ!?」


【ショウコ】:「志帆………」
 止まりません。
 志帆に歩み寄ります。


【GM/志帆】:「こ、来ないで!」


【ショウコ】:「志帆、志帆ももう気付いてるんでしょ? ……止めようよ、ね?」


【志帆】:「来ないで、来ないでったら! ほ……ほんとに撃つんだからね!?」
 殺意を込めた眼でトリガーを引こうとする。


【ショウコ】:それでも歩みは止めない。


【GM/志帆】:「ショウコ……っ」


【ショウコ】:「いいよ。あたしを撃って気がすむなら。気付いて、あげられなかったから。これくらいは当然だよ」


【GM】:引き金はひかれない。
 やがて2人の距離は、手を伸ばせば届くところまで縮まる。


【ショウコ】:志帆の手を拳銃ごと、そっと包みこみます。


【GM/志帆】:「ううぅ……ああああっ……!」
 結局、一度もトリガーが引かなかった。
 やがてせきを切ったように泣き崩れる。


【ショウコ】:励ますように、彼女の肩をポンポンと叩きます。
 「ごめんね、気付かなくて」



【GM/志帆】:「バカ……ショウコのバカぁ……」
 子供のように泣きじゃくる志帆。
 もはや敵意を露わにした彼女はどこにもいない。


義経】:表情を変えずに、若干柔らかくほほ笑む。


【GM】:まあ、そんなところでリュウヤと優も到着するわけですが(笑)


【優】:「やっぱり出る幕はなかったわね」
 おおげさなしぐさで苦笑します(笑)


リュウヤ】:「ああ、終わったみたいだな」
 フ、と苦笑しておこう。