闇の憐れみ、光の裁き 本編2
【ショウコ】:GM、今度はこっちにシーンください。
志帆と話がしたいです。
【GM】:了解。では義経と優のオープニングの翌日からで。ここから時間軸は戻りませんので、よろしくお願いします。
【義経】:何かしたいなら今のうち、ということか。
【GM】:(頷く)
【リュウヤ】:情報収集以外はする必要もないし、構わないが。
【優】:わたしは志帆について調べますけど、それは後で。
【ショウコ】:それじゃあ、休み時間になったら志帆のクラスに行くよ。直接会わないとね。
【GM】:では志帆のクラスですが、空気がピリピリしてますね。
【ショウコ】:へ、なんでまた?
【GM】:どこからか聞いた話だと、今学期から志帆のクラスは、受験のための特別カリキュラムをとっているそうです。
有名大学進学コースとでもいいますか。
【義経】:ものものしいな。
GM、ほんとにここはお嬢様学校か?(笑)
【GM】:いやあ(頭をかく)
もともと共学校を前提にしたシナリオだもんで……。
【一同】:おいっ!?(爆笑)
【GM】:コンベンション(不特定多数の皆が集まってTRPGするイベント)にも使えるように、汎用シナリオにしてあるんですよ。
ちょっとこれ以外のネタがなくて(笑)
【義経】:分かった、それなら以降のツッコミは自粛しよう(笑)
【GM】:ありがとうございます(笑)
ちなみに志帆だけ、ノートなしで勉強してるようですね、なぜか。
【ショウコ】:そんな空気にも負けずに、努めて明るく話しかけますよ。
「志帆ぴょん勉強頑張ってるね〜、えらいえらい」(なぜか一同爆笑)
【GM】:志帆ぴょん!? この人が一番お嬢様じゃねー(笑)
【義経】:野火は外部生だからな(笑)
【優】:しかし志帆ぴょんですか(笑)
【ショウコ】:ダメ?
なら……
「しーぽん」(さらに爆笑)
【GM/志帆】:「……人を宇宙候補生みたいに呼ばないで、ショコたん」(一同爆笑)
【ショウコ】:「あたしだって、ブログの女王じゃないよ!」(一同大爆笑)
【GM】:(シリアスに)「なんのよ……」
ぶふぅ!(吹き出した)
【リュウヤ】:落ち着け(笑)
しばらく息を整えていいから(そう言いながら笑っている)
【優】:いやー、2人とも絶妙な名前ですね(笑)
【GM/志帆】:偶然です(笑)
(ツンケンした口調で)「なんの用? 大したことじゃないなら帰って。それと、あんまり近寄らないで。このクラスに来るのも」
【ショウコ】:「いや、あたしは……」
【GM/志帆】:「いいから!」
そう怒鳴った後に、ショウコに聞こえるか聞こえないかくらいの小声で言う。
「巻き込みたくないのよ」
【義経】:ん?
……ほう、なるほどな。
【ショウコ】:「ん、分かった。それじゃあ帰るね」
しぶしぶ自分のクラスに戻る。
【GM】:では、クラスを出ていくショウコに聞こえるように、志帆の周りにいた生徒たちがしゃべりだします。
「なに、今のかたは?」
「浦上さんのお友達?」
「まあ、なんて下品なかたなんでしょう。デリカシーのかけらもないですわ」
とかヒソヒソと笑いあっていますよ。
【ショウコ】:うわっ、陰険!
そういうのはカチンとくるなぁ。
クラスに戻ったら、源さんや出鱚樹さんに、さっきのことを怒りまじりに話します。
「でね、もう腹が立つったら……!」
【義経】:ふむ、浦上の大体の状況は理解できたな。
【ショウコ】:間違いなくイジメられてる。ノート使わずに勉強してるのも変だし。
【GM】:志帆の勉強の仕方と違いますし、他の生徒はノート使ってましたよ。
【優】:オープニングに出てきた6人がイジメの中心人物?
【GM】:そして、その日の放課後にセラフィムからの依頼がくるのです。
「……といった事態なので、危険が大きいですが、お願いできますか?」
【ショウコ】:受けます。志帆が関わってるかもしれないし。
【義経】:是非もないな。
【優】:乗りかかった船だから受けますよ。
【リュウヤ】:では連絡をとって、どこかで合流するか。