闇の憐れみ、光の裁き オープニング1
【GM】:では、ショウコのオープニングから。
下校時のことです。
【ショウコ】:まあ、いつものように帰ってますが。
【GM】:ショウコがいつも使う通学路に、人通りの少ない場所があるんですが、そこで知りあいを見掛けます。
【ショウコ】:誰?
【GM】:〔浦上 志帆〕(うらかみ しほ)。中学時代からの友人で、一緒に清涼学園に入ってからは別々のクラスに分かれました。
で、志帆は数人の男達に、殴られています。
殴られると倒れるんですが、そのたびに起き上がって棒立ちになります。
まるで殴られたがっているかのようです。
【ショウコ】:それは止める、ぜったい止める!
「アンタたち、なにしてんのよぉっ!?」
【リュウヤ】:「よぉっ」?(笑)
【優】:なんかラップみたいですねー(笑)
【義経】:(ラッパー風のポーズをとりながら)「アンタたち、なにしてんのYO!?」(一同爆笑)
【ショウコ】:とにかく、そんな感じで止めますよ!
【GM】:いいんすか、それで(笑)
ショウコの声に反応して、男たちが振り向きます。
全員が息を切らしていて、そうとう疲れているようです。
もうずいぶんな時間、殴り続けたんでしょう。
男の1人が言います。
【GM/男】:「おまえ、こいつの連れか?」
【ショウコ】:(即座に)「そうよ!」
【GM/男】:「なら面倒見てくれよ、こいつ……頭おかしいぜ? じゃあな、おかしいヤツとは関わりあいたくねぇんだ!」
【GM】:そう言って、他の男達とともに逃げるように走り去っていきます。
【ショウコ】:言いたいこと言って!
追いかけ……。
【GM/志帆】:「なんで止めたのよ……?」
【ショウコ】:追おうとして立ち止まって……。
「なんでって……?」
【GM/志帆】:「なんで余計なことするのよ! わたし……わたし、死にたかったのに!」
【GM】:そう言って、志帆も走り去っていきます。
【ショウコ】:立ち尽くすしかないなぁ……。
「志帆……」
【リュウヤ】:死にたがりか?
【優】:でも男に数人がかりで殴られてたのに、走り去る体力があるのはおかしいですね。
【義経】:ふむ、悪魔憑きかもしれんな。