「マリア様が見てやがる」 クライマックス


 一人が衝動を急激に溜めたりもしていたが、戦闘はショウコたちが危なげなく勝利。
 怪我はないものの、時間を消耗してしまう。


 その隙をついて、集中治療室では悪魔の取り引きがなされようとしていた。




【GM】:その頃、集中治療室にはマリアと陽、陽の両親の4人がいた。
 陽の両親はベッドに横たわり、時折苦しそうに呻き声を挙げている。
 その様子に今にもパニックを起こしそうな陽と対称的に、マリアは眼を細めて微笑んでいた。


【GM/マリア】:「高木さん? 答えは決まりまして?」


【GM/陽】:「東海寺さん!? 早く、早くお医者さんを紹介して!? お見舞いの時に、紹介してくれるって言ったじゃない!」


【GM/マリア】:「もちろん、紹介しますわ。ですが、ご両親の治療には高木さんの協力が必要なの」


【GM】:マリアの言葉が終わった直後、突然苦しみ始める陽の両親。
 陽の顔が蒼白になっていく。




【GM/陽】:「東海寺さん、お願いします! なんでもするから、お父さんお母さんを助けて!」


【GM/マリア】:「もちろん助けてさしあげられますわ。……ですが、それには肉親の輸血が必要なのです。しかも大量に。もしかしたら高木さんが死ぬかもしれませんわよ?」


【GM/陽】:「……え? ……それでもいい! 血が必要なら、いくらでも!」


【GM/マリア】:「ではここで手首を切っていたたげます? 器具を使っていては間に合わないかもしれませんわ」


【GM】:そう言ってカミソリを渡すマリア。
 陽はさらに混乱する。


【GM/陽】:「え? だって、手術の準備は何も……」


【GM/マリア】:(陽の前に手をかざす)「これしか、ないのよ?」


【GM】:マリアが手をかざすと、陽の表情が空ろになり、糸の切れた人形のようにカミソリを手に取る。
 そして自分の手首に刃を当てていく。
 それを見ながら、狂った笑みを浮かべて悦に入るマリア。


【GM/マリア】:「そうよ、早く切りなさい! そして無駄に死ぬの! 凡庸な貴女がわたくしを愚弄した罪は、貴女の無様な死を以てのみ償われるの! わたくしの前に、貴女はいらない!!」


【GM】:マリアの狂喜に併せるかのように、陽がカミソリを引こうと……。


【ショウコ】:そこで勢いよく入って止めるよ!


義経】:「そこまでだ!」


【GM/マリア】:「何奴!?」


【ショウコ】:ええー!?(一同爆笑)


鉄子先生】:なんでいきなり時代劇になるんやー!?(笑)


【GM】:いや、「そこまでだ」とか時代劇っぽいセリフだったんで、これを機に時代劇風リプレイに……。


義経】:(ポン、とGMの肩に手を置く)GM……諦めろ(笑)


【GM】:分かりましたよ(泣)




 ショウコたちの乱入に怒りを露わにしたマリアは、隠れていた取り巻きを呼び寄せて悪魔化。
 ショウコたちも再び悪魔化する。
 かくしてラストバトルである。
 マリアは特殊能力により生み出した人形を使い、ショウコたちに痛打を与えていく。
 ……いや、正確には。


【GM】:攻撃目標はランダムで。
 振り分けはさっきのままでいきます。
(ころころ×4)……1、1、2、4(一同爆笑)


鉄子先生】:GM! ランダム止めろ〜! 手描きでいいから、今マップを書け〜!?(悲鳴)




 序盤から回避で衝動を蓄積していく鉄子先生。
 が、返す刀で最終能力(蓄積した衝動の分だけダメージが上がる)を放ち、取り巻きと人形を一掃する。
 これをきっかけにショウコたちが怒濤の反撃を繰り出し、マリアたちを打ち倒した。