「マリア様が見てやがる」 本編1
【GM】:それでは何もなければ、放課後の大友市民病院です。
ショウコたちのクラス全員と、数人の先生がお見舞い兼陽の付き添いに来ています。
さすがに大人数なので、ロビーで待っているところですね。
しばらくした後、医師の説明を聞いた陽がフラフラと、脱力した様子で歩いてきます。
【ショウコ】:「……どうだった?」
【GM/陽】:「思ったより傷が深くて、今夜が……峠なんだって……」
自分で言って両親の惨状を思い出してしまったのか、こらえきれずに泣いてしまう。
「わ、わたし、どうしたらいいか、わからないよ……」
【義経】:陽の肩をしっかりと掴む。
力づけるように、若干強めにだ。
【GM/陽】:「源さん……?」
【義経】:「こういう時こそしっかりするのだ、陽。おまえがそんなことで、誰がご両親を守るというのだ」
【GM/陽】:「……」
【義経】:「辛いだろうが、これが現実だ。向き合わない限り、事態は好転することはない。それにだ……」
【ショウコ】:「あたしにできることがあれば、言ってよ! 力になれるから!」
【GM/クラスメートたち】:「わたしも!」
「なんでも言ってくださいね、高木さん!」
ショウコの後に続いて、幾多の声があがる。
【義経】:「……聞いての通りだ、陽一人だけで悩むことはない。私たちも力になる」
【GM/陽】:「源さん、みんな……ありがとう……!」
また泣いてしまう陽。
しかし、その涙の意味は、さきほどとは全く違っている。
【鉄子先生】:(ウンウンと頷きながら)その麗しき乙女の友情に、わたしも涙します。
【GM】:と、ここで。
「高木さんも大変ですわね。わたくしも何かできることがあればおっしゃてくださいね?」
その言葉を発した人物に気付いた者は、みんな驚いた。
なぜなら、その人物が〔東海寺 マリア〕(とうかいじ まりあ)だったからだ。
【鉄子先生】:マリアだとなんで驚くんだ?
【GM】:そこは知力判定でどうぞ。
いわゆる情報判定ですね。
【ショウコ】:目標値は教えてもらえる?
【GM】:下から10、14、16、18で。
【鉄子先生】:この場合、何の技能が使える?
【GM】:ワシのマスタリングの場合、理由さえつけばなんでも、です。
たとえば〈肉弾攻撃〉でもいいですし……。
【義経】:それでどうやって情報を収集しろと(笑)
【GM】:殴って吐かせるとか。
【一同】:おい。
【鉄子先生】:お嬢様学校の生徒と教師が、そんなバイオレンスな情報収集をしてたまるか(笑)
普通に〈交渉〉や〈社会〉や〈情報技術〉で振るわ。
【GM】:ちぇ(笑)
では、判定どうぞ。