『悪魔憑きは黄昏に舞う』エンディング1


朱夜の自宅にて




【GM】:それではエンディング入ります。まずは朱夜。
【朱夜】:結局、正人たちはどうなったの?悪いようにならないように口添え…はしたいな。
【GM】:セラフィムが調べた結果、ミナは女王種同様に〈魔種吸引〉されたら死ぬと分かったので、そのまま、監視付きでセラフィムに所属することになりました。
力のコントロールが完全にできるようになるまでは謹慎ですね。
【朱夜】:なるほど…。
【GM】:正人は〈魔種吸引〉を拒んで、セラフィムに所属。ミナのガードの担当を希望しているとのことです。
【朱夜】:正人ならそう言うだろうね、分かってたけど(笑)
【GM】:で、キューと朱夜なんですが…。
ジョジョPL/キュー】:ミナがセラフィムにいるなら、自分もいくぞ。ミナのガードは自分の役目だ。
【朱夜】:ぼくは止めておく。セラフィムにいたら、目的が果たせない。
【GM】:なるほど、では正人たちがセラフィムに所属することが決まった晩、朱夜の家に集まったということで。
【朱夜】:はい。
【GM/正人】:「朱夜、お前まで出てこさせてすまなかったな。本当はセラフィムだけぶつけるつもりだったんだが。」
【朱夜】:「別にそれは構わないよ、でも事前連絡くらいは欲しかったね、正直。」
【GM/正人】:「そんな余裕なくてな…」気まずそうに頭をかく。
【朱夜】:「ところで…セラフィムに行くんだってね?」
【GM/正人】:「ああ、悪いようにしねぇだろうからな。女王種のあらゆることが組織単位で狙われてるんなら、所属したほうがいいだろ。」
【朱夜】:「そう、だね。」
【GM/正人】:「今度は…今度こそは絶対守ってやるんだ。」
【朱夜】:「…だね。」
ジョジョPL/キュー】:「ミナを守るのは自分だ、オマエなどに任せておけるか。」
【GM/正人】:「…なんだと?」
【朱夜】:「暴れないでくれよ?弁償にでもなったら困るのは正人たちだからね?」
【GM/正人】:「………。」
ジョジョPL/キュー】:「………。」
【GM/黒桐家のメイド】:「朱夜さま、セラフィムのお車がみえております。」
【朱夜】:「ん、わかったよ。」
【GM/正人】:「…じゃあな、朱夜。」
【朱夜】:「永遠の別れみたいに言わないでくれないか、正人。薄情だよ。」
【GM/正人】:「おっと、そうだな…。」
【朱夜】:ミナのほうを向いて「ミナさん…だっけ?」
【GM/ミナ】:「?」
【朱夜】:「…なるほどね、正人が体張るわけだ。」
【GM/ミナ】:「体を張るって?」
【朱夜】:「好きな人のためにする愛情表現のひとつさ。」
【GM/正人】:「な…っ!?」
【GM/ミナ】:「それ、ほんと?…正人、今のほんと?」
【GM/正人】:「ば、ばか!知るかっ!」
ジョジョPL/キュー】:「(つまらなそうに)…ふん。」(一同爆笑)
【GM/正人】:「…またな、朱夜。」
【朱夜】「また近いうちに。」




再会を果たした友と交わす握手。
時間にしてみれば僅かなものだったが、彼らにとっては、長い時間語り合うようにお互いの事を理解しあえた。
そして、その握手は約束の証し。
再びの再会を誓って、彼らはそれぞれの道を歩み始めた。