『悪魔憑きは黄昏に舞う』オープニング2


日没前、繁華街にて




【GM】:次はシルバとジョジョのオープニングで。
【シルバ】:うむ、俺たちは旅から帰ってきたところだ。ズタ袋を担いでな。
ジョジョ】:俺もズタ袋を担いで、シルバと共に帰還だ。…シルバの肩の上でな(一同爆笑)
「ディオ…手強い相手だったぜ。」
【GM】:決着ついたんですか?
ジョジョ】:それについては、後日の番外編で語られる予定だ(一同爆笑)
【GM】:ば、番外編…!?


なにやら、GMの知らないところで企画進行中っぽいようだ。


【GM】:…で、2人(?)は今、日没近い時刻に繁華街の飲み屋通りを歩いています。
【シルバ】:俺は帰って早々、仕事でも探しているのか?
【GM】:まあ、そんなとこです。
歩いていると気付きますが、人通りがほとんどないです。行き交うのは、4月も半ばというのに冬物のコートを羽織り、マスクをかけて咳き込んでいるような人ばかりです。
【シルバ】:あからさまに怪しいぞ(笑)
そいつらを観察しよう。敵かもしれん。
ジョジョ】:おれもやるぞ。
【GM】:では知覚で10以上を。


この判定に、シルバがクリティカルで成功する。
結局は風邪かインフルエンザと思われる、ただの病人だと判明。
ジョジョは、最近大友市で謎のインフルエンザが流行っていることを思い出す。
ジョジョ】:「シルバ、なにか怪しいぞ。また悪魔憑き絡みかもしれん。」
【シルバ】:「ふむ、確かにな。」


2人が話しながら、細い脇道を通ろうとすると…。
前方に1人の男が立っていた。
見た目、高校生程度の年だろうか。
それにしては眼光が鋭く、剣呑な空気を漂わせていた。
【シルバ】:「通れんのだがな。」
【GM/男】:「用事が済めば通っていいさ…女王種を知っているか?」
【シルバ】:「なに?」GM、エレナが女王種だと知ってていいのか?
【GM】:ええ、シンジたちとセラフィムの上の人たちには話してますよ。
ジョジョ】:というかだ、GM…
【GM】:はあ。
【シルバ】:今までのシナリオで女王種うんぬんの話しが全く出てきてなかったんで、寝耳に水なんだが(笑)
【GM】:でしょうね。徐々に明らかにする予定でしたから…全ては運命が悪いんざんす(一同爆笑)
【シルバ】:知っているのか。ならば…
「知っている、と言ったらどうする?」
【GM/男】:「そうか…なら本来の用事だ。おまえらの共生生物、全ていただく。詳しい話しは、その後でゆっくり聞かせてもらうぜ…!」
そう言って、ベキベキと悪魔化します。その姿は歪に歪んだ紅蓮の魔神…。
【シルバ】:クレイモアか。悪魔化しよう。
ジョジョ】:また演出?
【GM】:いえ、練習とおさらいの意味で、1ターンだけ戦闘しましょう。
【シルバ】:うむ、来い。


敵のクレイモアは、シルバより1レベル上だったのだが。
シルバにダイス目と振り直しで負けて、ダメージを与えられないばかりか、逆にダメージを受けてしまう。


【シルバ】:「ふん、その程度か?」
【GM】:その時、シルバの背後から女性の悲鳴があがります。どうやら今の戦いを見られたようです。敵のクレイモアは「ちっ」と舌打ちして逃げていきます。
【シルバ】:女をなんとかせんとな…とりあえず催眠術で…(ヒモで吊るした5円玉を揺らしながら)何も見てない、忘れろ〜(一同爆笑)
【GM】:シロウト技じゃ、さすがに効きませんよ(笑)
【シルバ】:仕方ない、当て身で眠らせよう。
【GM】:はい、気絶しました。その直後、携帯に着信が…。
【シルバ】:誰だ、この忙しい時に?
【GM】:セラフィムからで、すぐに事務所に来て欲しい、と。
【シルバ】:仕事か…ならばアイツのところにも寄って、記憶操作をさせよう。
ジョジョ】:俺は〈嗅覚強化〉であのクレイモアを追うぞ!
【シルバ】:ジョジョ、後で合流だ。
ジョジョ】:分かっているさ、シルバ!


こうして2人は2手に分かれた。
ジョジョクレイモアを追跡し、シルバはセラフィム事務所…の前にシンジの自宅へ向かった。