わたしのかえるばしょ2
〜シナリオ本編〜
●合流したシルバとジョジョは、さっそくセラフィムから現在までの情報を聞き出す。
∴数匹の悪魔憑きの動物たちが普通の動物を率いて、3人の男の命を狙っているらしい。
∴狙われている3人は、北城学園中等部の生徒のようである。
∴動物の悪魔憑きたちをさらに率いる14〜15歳の人間の少女がおり、彼らからは〔アイ〕と呼ばれている。
これらの情報を入手した2人は、パーティーのメンバーであり、当事者に一番近い存在を思い出す。
2人の思惑は、まったく同じだった。
●放課後の北城学園校門前。
明美とエレナと共に下校しようとしたシンジは、車でやってきたシルバとジョジョに拉致られる。
そのまま明美とエレナを残し、繁華街へと爆走する車。
当然、拉致られた者の意思などお構いなしである(合掌)
【シンジ】:シルバさんいきなり何ですか!?
【シルバ】:セラフィムからの仕事だ。お前も連れて行こうと思ってな。
心配するな、ミレイは持ってきているからな。
【シンジ】:そ、そんな勝手な…
【ジョジョ】:男が泣き言を言うもんじゃないぞ、シンジ。
【シンジ】:ジョセフィーヌさん、あなたまで…がふぅ(殴られた)!
【ジョジョ】:シンジ、今度オレをジョジョと呼ばんと…転がすぞ、カラカラとな。
【シンジ】:うう…つらいよ、ミレイ。
●件の悪魔憑きたちの情報を集めようと繁華街へ向かったシンジたちは、森林公園へ向かう数人の学生たちを見掛ける。
北城学園の制服を着ており、その中には犬飼の姿もあった。
こっそりと跡をつけるシンジたちだったが、犬飼たちは内輪の会話をしながら公園をうろつくばかりで、しばらくして帰ってしまった。
さらに追跡しようとするシンジたちをホームレスが呼び止める。
【ホームレス(NPC)】:あんたら、あいつらに関わるとロクな事にならん。悪いことは言わんから、やめとくんだな。
【シルバ】:どういうことだ?
【ホームレス】:あいつらはな…人狩りと称して、しょっちゅう俺たちや動物をリンチしてんだよ。
【ジョジョ】:リンチか、人間のやりそうなことだな。
【ホームレス】:この前も制服姿の女の子を取り囲んでいたしな。
【シンジ】:その子って…この子のこと?(哀の写真を見せる)
【ホームレス】:暗かったんで顔はハッキリ見てないが…感じは似てたな。しかし、あいつらを調べて…あんたら、何者なんだ?
【シルバ】:あるところからの依頼でな、この件は解決できるかもしれん。
【ホームレス】:本当か!?…頼む!俺たちの仇を、とってくれ!
【シルバ】:ああ、まかせろ。
ホームレスと別れ、再び繁華街へ行こうとしたシンジたちは、草むらからこちらを見つめる黒猫に気付く。
気付かれたのを察知したのか、ニャアと一声鳴いた後、走り去る黒猫。
そのスピードは何者の追跡も許さぬほど速かった。
●繁華街にて。シンジたちがそれぞれ情報を聞き出した結果…
∴アイらしき人物が制服姿で、深夜にこの辺りを徘徊しているのを見た。
∴数匹の動物を引き連れ、道行く人に犬飼達らしき人物の情報を聞いていた。
∴数匹の動物の悪魔憑きが最近、犬飼達らしき人物の情報集めに奔走している。
などが分かった。
なおも聞き込みを続けるシンジたちだったが、それ以上の情報は集まらず、翌朝を迎える。
そして、事件は起こった。
(続く)