ステージ:デモン・グラウンドその1

さてレポートも済んだので、予告通りにデモパラステージを紹介したい。
今回紹介するステージは、ワシの好きなゲームがモトネタである。
ぜひステージの概念の素晴らしさと、《デモンパラサイト》の表現力の高さを実感していただきたい!




〈ステージ名〉
デモン・グラウンド


〈ステージ概要〉
1000年前の大災害により、生物は地上から地下へと逃れた。
だが、地下での暮らしにより心身共に異常を来たす者が多くなり、人々は望みをかけて地上を目指そうとする。
だが、変異した生物がうろつく地上までの道程を突破できるのは、“悪魔憑き”のみ。
さらに地下世界を管理し、地上への帰還を阻止する組織「公社」の存在が突破をより困難なものにしていた。
地上への、空への道はまだ遠かった…。


〈悪魔寄生体の扱い〉
この世界での悪魔寄生体は寄生生物ではなく、生物の遺伝子に存在する種子である。
「デモンシード」と呼ばれる、その種子は時に宿主の肉体を強靱に変化させることができる。
これが“デモンダイブ”(ルールでは悪魔化)と呼ばれる現象である。
デモンダイブはデモンシードとある程度シンクロできないと発現しない。
この世界では、どれだけデモンシードとシンクロできるかでランク分けされ、それがそのまま社会的な優劣に直結している。


〈PCの立場・目的〉
PCはデモンダイブが可能な人間・動物である。デモンダイブが可能なPCたちは、一般人(シンクロが低いものたち)から羨望と嫉妬と畏怖の目で見られることになる。
PCの目的は地下世界を抜け出して、地上へと出ることである。
また、人々を守るために変異した生物と戦うのもPCの役目である。


〈PCの敵〉
PCの敵は地下世界を闊歩する、なんらかの原因で変異した生物、“変異生物”である。
変異生物の中には、デモンダイブできるものもおり、とくにデモンシードが暴走しているものを“ヴィシャス”と総称する。
動物はもちろん、人間も(PCも含めて)ヴィシャスになる危険性を秘めている。
なお、ヴィシャス化のメカニズムについては未だ不明である。
また、地下世界を管理する「公社」(詳しくは後述)も地上への道を封鎖し、帰還を妨害しているという点ではPCたちの敵となりうる。


生活様式
●建造物:地下世界全てが建造物であり、通路などは大型ショッピングセンターか県庁のような造りとなっている。
上方に行くほど高ランクの者が住んでおり、手入れが行き届いている。
下に行くほど低ランクの者の居住区であり、手入れは杜撰なものである。照明に関しても同じで、上に行くほど明るく、下に行くほど暗い。
室内の造りは現代の建造物と同じ。
●食:通常の方法での生産が困難であるため、通常の食料は上層エリアでしか取引されていない。下層エリアではカロリーメイトのような固形食や流動食、時には変異生物までもが主食となっている。
これらは栄養価は高いものの、はっきり言ってマズイ。
変異生物にいたっては摂取したことで身体に何らかの異常を来たす場合もある。
●衣服:やはり上層エリアになるほどよい生地が使われている。
下層エリアではボロボロの生地か変異生物の皮が使われている。
また生地の節約のためか、全体的にタイトな服が多い。




(その2に続く)