青き世界の守護者たち・改3

〜シナリオ本編〜
それぞれの理由により学校に集結したクエスター(PC)たち。
が、この3人は元々仲が良くない上に、喪作は香澄に成り済まして美紗を呼び出していることから、多少のゴタゴタ(偽装電話がバレなかったか判定したり)があった。
その間にも学校は奈落もこみちと、その使い魔の手によって異様な城へと変貌を遂げていた。
外側の窓には、奈落もこみちによってマッチョ彫像に変えられた人々が並べられていく。
屋上の給水塔に立った奈落もこみちは、香澄の彫像を傍らに置きながら、高らかに宣言した。


【奈落もこみち】:我々はここに独立を宣言する!筋肉の、筋肉による、筋肉のための国、マッスルキングダムとして―――!!(一同爆笑)


この発言に対し、某女子高生探偵はキレた。


【美紗】:あたしの美紗にベタベタ触るなんて許せな――いっ!(怒)何よ、こんな結界!


怒りにまかせて振り下ろされた魔法の杖が、奈落もこみちの張った結界を粉々に破壊する。
そんなやりとりを、にやつきながら録音する喪作。
憮然とした表情で、心のブラックリストに美紗の名前を刻む白孤。
おそらくは世界一ギスギスした関係のクエスターたちは、共通の敵を倒すため、もこみち城へと乗り込んだ。




屋上へと上がる喪作たちを待ち受けていたのは、彫像化した犠牲者3人。
奈落もこみちに操られた彼らは自分の意思に関係なく、喪作たちに襲いかかってきた。
「みねうちは可能」であると、知った喪作たちは彫像たちを難なく迎撃する。
――少しの波乱も含んで。


【喪作】:〈剣王の城〉で武器を召喚、と……ん?この特技「効果時間=ラウンド」は弱すぎるやろ、GM!
【GM】:はあっ!?


GMのワシも把握してなかったが、〈剣王の城〉があまりにも弱かったため、GM権限でデータを変更。
戦闘終了まで効果が続くことにしてみたり。




〜クライマックス〜
そんなハプニングを交えつつ、屋上に到着。
待ち構えていたのは、奈落もこみち。
彫像となった香澄も操って、いよいよ最終戦闘へ。
履いていた黒ビキニから謎の“筋肉の素”を取りだして巨大化する奈落もこみち。
エスターたちは、その強大な力に何回もピンチに陥るが、喪作、白孤が最強の攻撃を畳み掛けた後、美紗の魔法によって勝利を掴みとる。




〜エンディング〜
事件から数日後。
奈落もこみちによって彫像化した人々は元に戻り、世界は平穏を取り戻した。
その影に喪作たちクエスターの活躍があったことを彼らは知らない。
事件に関する記憶は消したからだ。


●朝、数日ぶりに登校した香澄は喪作と挨拶をかわす。
その際に喪作は録音していた例のやりとりを香澄に聞かせるが、楽天的な彼女は熱い友情と解釈。
無邪気に喜ぶ彼女を見ながら、喪作は安堵の笑いをうかべた。


●その様子を上から見ていた美紗。
録音されている携帯電話を狙撃しようとするが、クエスターとしての理性がそれを止めさせる。
その直後、ブライアンから連絡が入り、今回の活躍について褒めちぎられる。
完全に殺る気が削がれた美紗は、教室に入ろうとした香澄と挨拶を交わした。


●日常に戻った香澄を、影ながら温かく見守る白孤。
しかし彼女の近くには、ブラックリストに載っているあの女がいた。
美紗を監視しつつ、香澄を見守る。
白孤の日々はますます忙しくなったようだ。




〜ワシの感想〜
最初はサンプルシナリオをやるつもりだったんです。
でも奈落もこみちが出したくなって、ついラスボスを変更したんです。
そしたら、大惨事。
どこがアルシャードガイアやねん、とワシ自身がツッコミを入れたくなりました(泣笑)
ウケはしたんですけどね(笑)
にしても、〈剣王の城〉があんなに弱いとは思わなかった。
やっぱりレジェンドはヘッポコやるためのクラスなのか?
ワシがPLやる時は強いレジェンドをめざそう。
あまりにもレジェンドが不憫だ(笑)