デモンパラサイト〜闇の憐れみ、光の裁き

今回もワシがマスターをやらせてもらい、《デモンパラサイト》をやりました。
まずは久しぶりなメンバー含む、4人のPCたちの紹介から。




PC1〔野火 ショウコ〕17歳・女
前回から登場の、宗教家の父を持つ女子高生。クレイモアをその身に宿し、自らを高めるべく戦う。


PC2〔源 義経〕17歳・女
幼い頃に悪魔憑きに殺され、蘇った経験を持つ女子高生。ショウコのクラスメート。ブリガンダインを宿し、欲望のままに振る舞う者と戦う。素直クールでありながらも、人情派。


PC3〔骨河 流也〕26歳・男
ヴォージェをその身に宿す、怪しげな店の用心棒。血の気が多く、考えるよりは行動する事を好む。体の色素が濃く、髪が白い異様な風貌だが、普段は物静かな男である。


PC4〔出鱚樹 優〕16歳・女
由緒正しき出鱚樹(できすぎ)家の長女で、ファランクスを宿す義経のクラスメート。本人は今時の普通の女の子なのだが、通っている学校がミッション系のお嬢様校のため、不良のように見られている。母親(出鱚樹家の人間ではない)に似て、姉御肌のおせっかいやき。




〜オープニング〜
●下校中のショウコは、クラスが違う友人である〔浦上 志帆〕が数人の男に殴られているのを目撃する。
志帆は抵抗もせず、倒れても立ち上がって、また棒立ちになる。
まるで、殴られたがっているかのように。


【ショウコ】:あんたたち!何やってんのよっ!!
【男たち】:お前、コイツの連れか!?…コイツ頭おかしいぜ!(逃げ出す)
【ショウコ】:志帆、大丈夫?
【志帆】:(キッと睨んで)余計な事を…私、死にたかったのに。
【ショウコ】:えっ…?
【志帆】:それじゃ…(足早に去る)
【ショウコ】:志帆…。


セラフィムに呼び出された流也は、街で起こる奇怪な事件の調査・解決を依頼される。


【流也】:“復讐事件”…?
【高坂】:ええ、実は…


∴1週間前から拳銃による殺人事件が多発。
∴凶器は拳銃だが、傷口が違う上に弾が入ってなかった。
∴犯人はバラバラで関連性がない。
∴犯人は全員捕まっていて、揃って「不思議な女から拳銃を渡された」と自供した。


【流也】:なるほど、わかった。さっそく聞き込んでみることにしよう。
【高坂】:お願いします。


●翌日の夕方。
下校するため、昇降口を出た義経と優。そこで複数の生徒に囲まれて、志帆が校舎裏に連れて行かれるのを見つける。
何事かと校舎裏に向かうと、囲んでいた生徒たちが腕や頭を押さえ、逃げるように走り去って行く。
校舎裏には1人、静かに立つ志帆のみ。
事情を聞こうとする優を無視し、足早に去ろうとする志帆。
それでも聞こうと校門まで追いかけた優は、横から出て来た美女とぶつかってしまう。
その間に志帆の姿は見えなくなってしまう。


【美女】:ごめんなさい、突然だったから気付かなかったわ。…あの子(志帆)とケンカでもしたの?
義経】:そういうわけではないのだが。
【美女】:そう。何かあったら、私でよければ力になるわ。
【優】:…名前もわからないのに、会えるわけないじゃない。
【美女】:ふふっ、近いうちにまた会えるわ。自己紹介はその時にね(去っていく)
【優】:変な奴…
義経】:ああ。しかし出鱚樹があれほど、おせっかいやきだとは思わなかったな。正直意外だった。
【優】:(そっぽを向きながら)性分ってやつ。無意識にやっちゃうだけよ。イヤでもね。




〜シナリオ本編〜
●翌日。
昼休みに入り、久しぶりに志帆のクラスに遊びに行くショウコ。
が、扉を開けた瞬間に感じる、ピリピリとした空気に一瞬動きが止まる。
このクラスでは、2年の今から、受験のための厳しいカリキュラムが組まれているらしい。
クラスの皆はノートを使っているが、志帆はノートを使わず教科書を見ていた。


【ショウコ】:志帆ぴょん、頑張ってるね―。えらい、えらい♪
【志帆】:(目線だけ向けて)…あんまりココには来ないで。(小声で)あなたも巻き込まれるから…。
【ショウコ】:……。…ん、そんじゃまたね!
【クラスの生徒たち】:(小声ながらも聞こえるように)「なにあの人、浦上さんのお友達?」「まあ、粗野な方ですこと」「くすくすくす…」
【ショウコ】:……!


自分のクラスに戻り、怒り心頭で義経や優に志帆のクラスの事を話すショウコ。
そこに流也からのメールが届き、放課後に合流することになった。




(続く)