デモンパラサイト〜マリア様が見てやがる4

いつマリアが動くか分からないため、陽の周囲を見張るショウコ、義経鉄子の3人。
見張りは深夜にまで及び、病院がシンと静まりかえっていた。
その静寂を破るように、こちらに近付いてくる複数の足音。
マリアの取り巻きたちであった。


【取り巻き】:あなた方、余計な事はしない方が長生きできますよ?…もう遅いけどね!


悪魔化し、襲いかかってくる取り巻きたち。
PCたちもこれに応戦する。
取り巻きたちはカルトロップと呼ばれる、いわばザコなのだが。
思いの他、てこずっていた。
特に。
若干1名、かなり苦戦。


【GM】:目標はランダムで決めます。1〜2で鉄子、3〜4で義経、5〜6でショウコね。1体目は(コロコロ)…1。2体目は…2。3体目は…1?
鉄子】:ぎゃ―!なんでコッチばっかり―!?

ランダムのせいか鉄子に攻撃が集中、回避のために多数の振り直しを余儀なくされる。
この戦闘が終わった時点で、鉄子の衝動は限界の半分以上はたまっていた。




〜ショウコたちがカルトロップに苦戦していた頃。
陽の元にマリアが忍び寄る。


【マリア】:高木さん、答えは決まったかしら?
【陽】:東海寺さん!?な、なんでここに…
【マリア】:わたくしの事はどうでもいいの。アナタの答えが大事なのよ。…もう時間もないわ。
【陽】:え…?


直後、突然苦しみ始める陽の両親。
陽の顔が蒼白になっていく。
【陽】:東海寺さん、お願いします!父さん母さんを助けて!
【マリア】:もちろん。…でもね、それには肉親の輸血が必要なの。しかも大量に。
【陽】:…え?そんな治療、聞いたことも…
【マリア】:(陽の前に手をかざす)これしか、ないのよ?


マリアの暗示により、正気を失った陽は、自分の手首を切ろうとした。


【ショウコ】:そこまでよ!


間一髪。
陽の行動を止めたショウコたちは、悪魔化したマリアと戦う。
ここでも目標はランダムだったのだが…


【GM】:この戦闘も目標はランダムで。決め方はさっきと同じね。…1、3、1、2!
鉄子】:なんでコッチばっか来るんか――――っ!!


果てなき集中攻撃を浴び、エナジーも衝動も危険域に達する鉄子
お返しとばかり、必殺技とも言える最終能力を使うが、ピンチは続く。

それでも着実に攻撃を当てていき、最後にはショウコの最終能力にてマリアをうち倒す。




〜エンディング〜
仲間の悪魔憑きの治療により、ショウコたちと陽の両親は完全に回復。
朝日がさす中、目をさました陽の笑顔が、この事件の終わりを象徴していた。




〜ワシの感想〜
今回も非常に楽しいセッションとなった。
が、それはシステムの面白さで、シナリオの面白さじゃないのが不満ですな。
ゲームに慣れてもらうために簡単な話にしたのも原因ですが。
あと、このゲームは反動(正確に言えば衝動表)が怖い。
最初の第1段階ならまだしも、4段階以降になると危険な効果ばかりになるから、おいそれと衝動が溜められないのだ。
ワシもPLの時は気をつけよう(笑)