デモンパラサイト〜マリア様が見てやがる2

〜オープニング〜
●午前の授業が終わった教室。ショウコと義経は友人である〔高木 陽〕(たかぎ あかり)と昼食を食べながら雑談に興じていた。


義経】:おや?今日は弁当ではないのか?
【陽】:うん、今日は久しぶりに夫婦で旅行に行くんだって。お弁当作るのも忘れるくらい、はしゃいでたみたい。あははは(笑)


その時、クラス担任が血相を変えて、飛び込んで来る。


【担任】:高木さん、ご両親が事故に遭われて、病院に運ばれたの!
【陽】:!?(イスから立ち上がる)
【担任】:深刻な状態らしいの。送るから早く来て!
【陽】:…そんな。


陽を心配してか、ショウコや義経を初めとしたクラスのほとんどの生徒が、陽に付き添う。
陽には、それだけの人望があった。




●失恋の傷が未だ癒えない鉄子に、悪魔憑きの扶助組織‘セラフィム’から依頼がもたらされる。
事務所に赴いた鉄子は、所長の〔高坂 和也〕(こうさか かずや)から、くわしい話を聞く。
それによれば…

∴この街、大友市において1ヶ月ほど前から、奇妙な事件が起こっている。
∴いないはずの人間(死んでいる、行方不明など)が突然現れ、家族や恋人などと仲良く歩いているのが、目撃されている。
∴その数日後、家族や恋人などの近しい人と共に忽然と姿を消し、2度と帰ってこなかった。

とのこと。
報酬は、セラフィムがボランティアであることもあり、通常は5000円程度なのだが。


【高坂】:今回はスポンサーがいまして。報酬は倍の10000円です。
鉄子】:そ、それはすごい!(一同笑い)
【高坂】:しかも、諸経費全額負担!
鉄子】:ふ、ふとっぱらだわ!ブラボー!!(一同爆笑)


報酬のため、または自分の目的のため、依頼を受ける鉄子
さっそく、情報を集めるために街へと向かっていった。




(続く)