セッション昔話〜ヒトモドキ２

〜シナリオ予告〜
なんでワタシはニンゲンじゃないの？
―それはヒトの姿をしてないからさ
なんでヒトのスガタじゃないの？
―それは動物ばかり食べていたからだ
なら…ニンゲンをたべれば、ニンゲンになれる？
―そうか。そうかもしれない。
―動物ばかり食べていたから、こんな姿になったんだ
―ならばニンゲンを食えば、我らも……

“ビーストバインドＮＴ”
「ヒトモドキ」
汝、己が獣と向き合わん。

〜オープニング〜
●授業が終わり、帰り支度を始めたチエに、親友の〔片桐 由衣〕が話しかける。
引っ込み思案な彼女から話しかけるのは珍しい事だ。

【由衣】：最近ね、友達ができたの。チエちゃんにも紹介したいんだけど…今から大丈夫？
【チエ】：もちろん。由衣の友達なら、あたしも会いたいし。

教室を出ようとする２人に、チンピラＡ・Ｂ・Ｃがからむ。

【チンピラ】：おおい、江川！なに独り言、言ってんだぁ？ギャハハハ！
【チエ】：…（どこからかナイフを取りだし）うるさいね、アッチ行ってな。
【チンピラ】：………。
【チンピラ】：（回れ右して去っていく）

ナイフとガンつけでチンピラを退散させたチエは、由衣と共に学校を出た。

【ＧＭ】：ＰＬ１さん…
【ＰＬ１】：はい？
【ＧＭ】：なんでナイフ持ってるんです？
【ＰＬ１】：ＧＭが薦めたんじゃないですか。
【ＧＭ】：じゃなくて、なんで学校に持ってきてるんです！？
【ＰＬ１】：…護身用ですよ、護身用。うん。
【ＧＭ】：あんたはスケバン刑事かっ！（一同爆笑）

●事務所でくつろぐ正の前に、黒服にサングラスの怪しげな依頼人がやってきて、の〔エス〕という女の子捜索を依頼される。

【正】：…ま、やらせていただきましょう。猫捜しも飽きてたところですから。

●デスクワークが終わり、一息ついた丈二は上司である〔長沢 遼〕に現在発生している連続殺人事件の捜査を頼まれる。

【長沢】：この事件が終わったら、メシでもおごろう。
【丈二】：期待しないで待ってますよ。

●店で働いていた牙行は、おやっさん（店のマスター）から〔三島〕宅に向かうよう、言われる。

【牙行】：わかった、いってくる。

〜シナリオ本編〜
由衣と水族館にやってきたチエは、最近できた由衣の友達〔エス〕を紹介される。
初めは人見知りしていたエスとも、しだいに打ち解けていくチエ。
そのうちにエスの奇妙な言動に少し驚く。
例えば、由衣の提案でアイスクリームを食べた時のこと…

【エス】：（手のアイスを見て）…？
【チエ】：食べ方わかんない？…ほら、こうやって食べるんだよ。
【エス】：（一口食べて）…これ噛んでも血、出ないね。
【チエ＆由衣】：………。

一方、正と丈二は合流し、事件と女の子についての情報収集に走る。
それにより…

事件の前後に黒いコートの男女が目撃されており、〔エル〕〔エム〕と呼び合っていた。
その男女はエスという女の子を探しているらしい。
エスという名前の女の子が５日前に現れ、女子高生の片桐由衣とよく遊んでいるらしい。

などの情報を得る。
その頃、牙行は三島宅に到着。

【牙行】：（ずっと玄関をノックし続けている）
【ＧＭ】：鍵が開いているのか、ギーとドアが開いた。
【牙行】：（その場に立ったまま、動かない）
【ＧＭ】：…入んないの？（一同笑い）
【牙行】：人の家、勝手に入る、よくない。おれ、おやっさんの教え、守る（一同爆笑）
【ＧＭ】：（いや、正しいんだけど、シナリオが…）

血の臭いがしたため、あわてて家に入り、三島の死体を発見する牙行。
おやっさんに報告しようと、三島宅を出た牙行は後ろから尾けてくる怪しい影が…

【ＧＭ】：では［知覚］で判定どうぞ。こちらも［運動］で振りますので…ってファンブル！？（一同爆笑）
【牙行】：こっちは普通に１２。
【ＧＭ】：ええ、では気付きました。というか見えてます（一同再爆笑）

尾けていたのは正の依頼人を含む黒服の男たち。

【牙行】：なら、人気のないところにおびき寄せる。
【正】：採掘場だな。
【牙行】：なら、それで。
【ＧＭ】：なにぃ！？（一同爆笑）

黒服の男たちは瞬時に叩きのめされ、自分たちが企業に属する魔物捕獲部隊ＭＭＭであることを白状させられる。

一方、チエは…

（続く）