アリアンロッド・Dその2

〜シナリオ本編〜
異邦の神を奉る者達がいるという廃教会を目指し、森を進むダスト、アズラエル、ランシア、そしてキュルの冒険者ギルド「Ark」。
途中で遭遇した獣と戦いつつ、一行は廃教会へと辿り着く。
その教会はボロボロではあるものの、明らかに人の手で手入れされていた。
人がいる、と確信した一行は偵察を行った。


アズラエル】:(判定して)トラップ探知は成功。
【GM】:数人の話声が聞こえるようだ。
【?】:(カチ)この場所、知られてはいないね?
【??】:(カチ)もちろんです、司教。
【ダスト】:カチって何の音だ?
【GM】:何かのスイッチを入れているような、そんな音に聞こえる。
【ダスト】:…よし。ドアを蹴り開けて教会に入る。(バン)
【GM】:ダストがドアを開けると、そこには黒い箱(ラジカセ)を持った数人の信者らしき人達がいる。彼らは君たちの姿を見て…
【信者A】:(カチ)何者だ?我らの仲間ではないようだが?
アズラエル】:…ダスト、ここには情報を聞きに来たんだから、蹴り開けるのはまずくないか?
【ダスト】:Σ(゚△゚)
【GM】:結果を描写してしまったから、もう行動の取り消しはできないよ(笑)
【ダスト】:…すっかり忘れてた(笑)


その後、一行は事情を説明して事無きを得る。
信者達の儀式により、彼らの神がバイクの爆音と共にやって来た。


【COOL神】:COOL!COOL!COOL!!(スーツにサングラス姿でバイクに乗りながら叫んでいる)
アズラエル(のPL)】:きた〜!(笑)
【ランシア(のPL)】:なにぃ〜、ほんとに出て来た〜!?(笑)
【COOL神】:よく来たな、Arkの面々。ワシに聞きたいことは何だね?


異邦の神であり、「世界はCOOLであるべきだ」との教えを掲げるCOOL教の神、COOL神‘スラまさ’。
COOL神は“D”について静かに語り出す。

“D”はもともと、エリンディルの神々が対邪神用に造った生物兵器であり、無限に戦闘力が上がる機能があること。
神々の予定に反し、邪神だけでなく、世界を含めた自分たちでさえも滅ぼすほどにまで成長してしまったこと。
それゆえ、神々が“D”に異次元へ去るよう命じたこと。
また、アンリについて知りたいなら、故郷であるリング村に行けばいいことを。


【COOL神】:遠いからな、バイクで送ってやろう。
【ダスト】:…こっちは6人だぞ?
【COOL神】:大丈夫だ。サイドカーを6つ付ければ問題無い。
【ランシア】:…それはサイドカーとは言わないぞ。


リング村の近くまでやって来た一行の前に新7本槍の一人、アセガイが現れる。


【アセガイ】:ランシア、あんたを倒して伝説を潰す。
【ランシア】:…戦わなければならないようだな。


そこにピロムが現れ、アセガイに加勢しようとするが…


【アセガイ】:邪魔するな、ピロム!俺だけの力でやらなきゃ、勝ったことにならねぇ!
【ピロム】:…御随意に(テレポートで去る)
【アセガイ】:…さあ、やろうぜ。全員で来いよ。
【ランシア】:いや、私が相手なのだろう?…なら1対1で戦うのが礼儀だ。


そして戦闘に突入。
恐ろしいほどのスピードで一行を攻撃するアセガイ。
その剣は一行の知覚力を遥かに超えて、深手を与えていく。


【ランシア】:これほどの腕なら、気付かせずに殺す事ができたはずだ。
【アセガイ】:何度も言わせるなよ、真正面から叩き潰さなきゃ伝説を潰したことにならねぇだろ!?
【ランシア】:…なるほどな。


しばし、1対1での戦いを続けていたが。


【アセガイ】:だから全員で来いよ!?


絶妙のタイミングで繰り出されるアセガイのクリティカル、即死レベルの奥義により、一行はギルドスキルやフェイトを使用しての総力戦を余儀なくされる。


【ランシア】:フェイト3点を命中に注ぎ込んで…(判定して)…クリティカル!
【GM】:むぅ、ダイス3個でクリティカルは難しいな。こりゃ当たったかも…(判定して)…クリティカル!
【ランシア】:そこでクリティカル出すな――!!(思わずPL発言)


最後は全てを出しきったランシアの槍が、アセガイの胴を貫く。


【ランシア】:…以前のお前の事は知らない。だが…今のお前は、まさしく戦士だ。
【アセガイ】:へ…うれしいねぇ。伝説に…そこまで言われる…なんて…な……(ニッと笑い、息絶える)
【ランシア】:…槍を抜いて黙祷する。


セガイを倒した一行は、ついにリング村に到着。
さっそく村長の家に向かった。




(続く)