ほんの少しの番外編・後半〜アリアンロッド その2

リング村に到着した我らが冒険者パーティー「もちキュアMAXHEART」(注.ギルド名です)。
黄昏時の、豊かではない村にしても、人々は異常なほどに暗く沈んでいた。
さっそく村長に話を聞きに行く一行。
それによれば、ここ数日の間にゾンビやデュラハンが現われて、村の近くにある洞窟へ向かっているという。
洞窟の詳細も尋ねた一行だったが、村長も分からないとのことだった。
まずは村の安全が先決、と夜に見回りをする一行。
その途中、墓場で身構える奇妙な女の子と出会う。


【ギュウベイ】:何奴っ!
【女の子】:アンタこそ誰よ!?まさか悪霊の仲間じゃ…。
【ギュウベイ】:それはコチラのセリフだ。
【女の子】:…!失礼ねっ!アタシは天使よ…!この二挺拳銃で亡者を撃つ天使なのよ!
【クロム】:……ああ。そう思い込んでいるんですね…。
【ボリフスカヤ】:(かわいそうな人を見るような目で)そ〜、えらいえらい(女の子の頭をなでなで)
【女の子】:アタシをそんな目で見るな〜(怒)!ほんとに天使なの――っ!!(叫)
【PC一同】:うんうん、そーだねー(笑)


そんな、すったもんだのやりとりの末。
女の子がリング村の住民のアンリであること、悪霊が狙っているのは洞窟に封印されている何かの解放であること、自分はそれを阻止するために、一人で悪霊と戦っていたことなどを知る。


【クロム】:洞窟に封印されているものって?
【アンリ】:…アタシにも分からない。世界に災いをもたらすものらしいんだけど…。


その時。
村の入口の方から馬の嘶きとひづめの音が。
それに反応するかのように、ギュウベイに刻まれた始祖の紋章が疼き出す。


【ギュウベイ】:これは…ヤツが、ヤツが来る!
【GM】:…黒い鎧を纏ったデュラハンが威厳のある声で言う。「うぬはあの時の小僧か…」(一同爆笑)


デュラハンに設定はなかったのだが、ギュウベイのセリフを受けて、宿敵として登場。
ギュウベイがライフパスで‘死神’を持っていたため、その原因がデュラハンということに(笑)
煮えたセリフを言い合った後、問題の洞窟へ。
入口でワイト2体と戦った後、封印の間の扉の奥にいたのは…。


【クロム】:(エネミー識別成功)こ、これは…“バグベアの女王”の…腕!?
【???】:その通り、腕の解放こそが我らの目的よ。


そこで待っていたのは、伝説のエネミーであるバグベアの女王の封印された腕、そして、ニクネヴェンと黒鎧のデュラハンだった。
ついに最終戦闘。
ニクネヴェンが〈ホーリーウェポン〉や〈インヴォ―ク〉などの補助魔法を駆使し、自分とデュラハンの戦闘力の底上げをしたことで、追い込まれる「もちキュアMAXHEART」の面々。
だが、ここぞと炸裂するダイス目に圧倒されてしまい、ギルドスキルを使わせる事なく倒される。
その後はバグベアの女王の腕を完全に破壊。
悪霊発生事件はこうして解決された。




さらに続く(おひ)