《夢喰いメリー》アニメ化!の話題


 数ヵ月前に存在を知り、今ではすっかりハマっている漫画《夢喰いメリー》にアニメ化の企画が立ち上がってるそうな。


 ここで知らない人のために説明すると……。
 時と場所は現代日本
 タイトルにもなっている《夢喰いメリー》とは、人間界とは別に夢の世界“幻界”に住む少女の名前だ。
 人間界と幻界はもともと人の夢の中でしか交わらないはずなのだが、ある日を境に、幻界の住人が人間界に出現し始めてしまう。
 一度人間界に来てしまった幻界の住人は帰ることができず、人間界で存在を保つためには人間を“器”として乗っとるしかない。
 “追跡者”と呼ばれる謎の幻界人に襲われた少年、藤原 夢路を助けるメリー。
 彼女もまた、幻界に帰る方法を求め、幻界人を探していたのだ。
 追跡者を圧倒し、退けることに成功したメリーであったが……。

 世界設定とあらすじはそんなところ。
 作品の魅力としては、“小気味いい”ところ。




夢路:慌てんなよ、色男。俺はここまでだが…、この後を任せられる奴が居るんだぜ。

敵:そんなものがどこにいる…?

夢路:バッター藤原に代わりまして…

 (十二星座が描かれたステンドグラスを打ち破り、破片と共に着地するメリー)
 (周りに飛び散る破片とともに、敵、夢路、メリーの顔や目のアップ)

メリー:――――代打

メリー:メリー・ナイトメア!!




 一見するとただの萌え漫画に見えるけれど、実際に読んでみると、そのあまりの繋がりっぷりに驚いてしまう。
 同じシーンで淀みなく(上の例のように厨二臭くはあるが)セリフが繋がり、シーンが変わる時さえ、前のシーンのセリフや絵を受けて繋がっていく。
 読むテンポは流れるようで、詰まるとこなく、ストレスなどとは無縁。
 だから、どんどん読めるし、一度読書ペースを築いてしまうと、グイグイ引き込まれ、1巻まるごと読むまで止まらなくなる。
 名作と呼ばれるものには、テンポの良さが共通してあるが、これほど詰まるとこなく、欠けるものもなく、情報が多くても内容が濃くてもハイテンポに読ませるものは、いまだなかった(ワシが知らんだけかもしれんが笑)


 内容はシリアスながら明るく、萌えもバトルもほどほどにあるので、スカッとしたい時にオススメ。
 もちろん、それ以外でもオススメ!!