《レレレ》リプレイ 『グラフィティ〜黄昏色のポートレート』第8幕


【GM/監督】:避難所には、負傷した兵士や民間人で溢れている。包帯巻いてるなんて当たり前で、手足が無い者や、腸が出てしまっている者、傷口からウィルスが入って風土病を起こしている者。

【リチャード/兵士】:「痛え、痛えよ……。死にたくねえよ……」

【ピカット/兵士】:(膝から先が無くなった右足をばたつかせながら)「痒い……右足の裏が痒いんだ。誰か掻いてくれぇ」

【ポルッカ】:(舌足らずな子供の声で)「ママ……ママはどこぉ?」

【GM/監督】:そんな呻きと嘆きに満ち満ちた、悲惨で、ありふれた光景だ。

【飛鈴】:慣れた手つきで、黙々と手当てや世話をする。……そんなところかな?

【ヌレーネ】:あたしね。そうね、やっぱり先輩の後ろをついていって、シャッターチャンスを狙う日々よ。

【ピカット】:どう考えてもストーカーだな(笑)

【ヌレーネ】:さっきも言ったけど、自分に自信が無いの。部活って口実がないなら、近付けもしないんだから。

【ピカット】:それは分かるが、きみがそれを演じているとね。

【ヌレーネ】:……ほんとにつけ回すわよ?

【ピカット】:……悪かった、続けてくれ(一同爆笑)

【ヌレーネ】:そうやって、先輩を見てるんだけどね。近頃は、なんか先輩の表情が冴えないじゃない? やっぱり作品で悩んでるんだなって思ったら、部活で迷惑かけちゃいけないって、改めて思うのよ。負担にならないようにサポートしようってね。

【ピカット】:尾行されてること自体、重荷だと思うんだが(笑)

【ヌレーネ】:なに? こっちに気づいてんの?

【ピカット】:いや、気付かんだろピカットなら。

【ヌレーネ】:だったら、役者視点からツッコミ入れないでよね!(一同爆笑)

【GM/監督】:ヌレーネはそのあたりで終わりかな?

【ヌレーネ】:へ? ……ああ、うん。次行っていいわよ。