デモパラ『その手』シリーズ第7話 エンディング2
【シンジ】:(ちょっとムッとしたように)「なんでいきなり、そんなこと聞くの?」
【GM/エレナ】:(シュンとなって)「ごめんなさい、特に理由はないの……」
【シンジ】:「……僕も聞きたいんだけどさ」
【GM/エレナ】:「なに?」
【シンジ】:「エレナって、小さい頃はどこに住んでたの?」
【GM/エレナ】:びっくりしたように目を一瞬見開いた後、途切れ途切れに答えるよ。
「私は……ロシアの村で、生まれ育ったの。100人くらいしかいない、小さな村」
【シンジ】:「そう、なんだ」
【GM/エレナ】:「ええ」
【シンジ】:「……」
【GM/エレナ】:「……」
「お風呂が沸いたみたい。食事とお風呂、どっちを先にする?」
岩のように重い沈黙を崩そうと、努めて明るくエレナが問いかけた。
端から見ても、気を遣っていることは明白なくらいだ。
シンジも気持ちを落ち込ませないために、エレナの努力に応えて、返事をする。
その日からは、あの夢を見なくなった。
理由は分からない。
それと代わるように、今度はエレナのことが気になりはじめていた。
シンジから聞かないのもあるが、彼女は自分の身の上を語りたがらない。
彼女はどんな人生を歩んできたのだろう?
毎夜見ていた、あの夢と関係あるのだろうか?
(なんで、あの娘は……)
シンジはエレナのことを考え続けた。
彼女への興味や関心が風船のように膨らんでいく。
もう今にも弾けそうだった。
(僕に似ているんだろう……?)
その日はいつのまにか眠りに落ちるまで、エレナのことが頭から離れなかった。
理由は、もちろん分かるはずもなかった。
【GM】:では、これにて第7話を終了します。お疲れ様でした。
【一同】:お疲れ様でした〜!
【シンジ】:で、GMはエレナをヒロインにしたいの? ずいぶんとイベントを作ってるけど。
【GM】:まあ、重要キャラ+接点がシンジしかいないので、偏るのはしょうがないのですよ。
【シンジ】:ふうん。僕は明美とフラグを立てる気だけどね。まだエレナには、そんなに親しみを感じないんだ。
【GM】:了解です、明美との絡みも用意しときますよ。さて、経験点は1人100点に各自が衝動表で振った分をそれぞれ追加してください。