デモパラ『その手』シリーズ第4話 オープニング6


【GM】:〈直感〉〈知覚〉〈探索〉のいずれかで判定どうぞ。

【シルバ】:目標値は無しか?

【GM】:ええ、まあ(笑)



 今回のシナリオは、いつものシティアドベンチャーではなく、ダンジョンシナリオである。
 簡単に言えば、シティアドベンチャーは情報収集や交渉がメインで、戦闘や探索は少なめ。
 ダンジョンシナリオは逆に戦闘や探索メインで、情報収集や交渉は少なめだ。
 多くのコンピューターRPGと違って、TRPGのダンジョンシナリオは罠が仕掛けられている場合が多く、GMとの直接的な駆け引きが楽しめる。
 目標値を言わないのも駆け引きの一環で、罠があるかないかを目標値で判断できないようにする意味がある。



【シルバ】:ふん、仕方あるまい〈知覚〉で(コロコロ)11。

【GM】:無いと思いました。

【シルバ】:我ながら信用できんのう(笑) 達成値が低い。

ジョジョ】:俺がやってみよう。皆、判定値が同じみたいだしな(笑)
 (コロコロ)16で成功。

【GM】:ハムスターたるジョジョが人形を観察すると、中に監視カメラとマイクが取り付けられているのが分かります。

ジョジョ】:ぬおっ!(笑)

【GM】:解除するなら〈操作〉判定になります。

【シルバ】:〈操作〉か……(全員のキャラクターシートを見回す) 誰も探索系の技能を取っとらんじゃないか!(笑) 柏木はどこ行った!?(笑)

【GM】:PLが出張で、PC自身も書き置き残して行方知れずです(笑)

【シンジ】:書き置きって?

ジョジョ】:『サガサナイデクダサイ』(一同爆笑)

【GM】:違います(笑)
 『私には、個人として因縁のある組織があります。今回介入した、人身売買組織がそれです。組織の調査のため、しばらく事務所を空けます。かしこ』

【シルバ】:(シャッターを指で開けるしぐさ)「逝ったか……」



 殺さないでいただきたい。