デモパラ『その手』シリーズ第4話 PC紹介1


【柏木PL】:『すいません、急に出張が入りまして。今から出発なんです。しかも長くなるとのことで、いつ戻れるか分からないんですよ。というわけで、柏木はいったん離脱ということにしてもらえませんか?』



 第3話から、さらに2週間後のサークル会合の日。
 ニヤニヤしながらセッションの準備をしていたGMに、そんな内容の連絡が柏木PLから入った。
 仕事とあっては不可抗力、しかも長期出張とあっては仕方ない。
 幸い、ジョジョのPLが会場に来ているので、セッションは可能だ。
 柏木PLから、辻褄を合わせるための設定も聞いた。
 よって、なんの問題も……。
 いや、あった。
 たったひとつだけ。
 チラリ、と今回のシナリオを見るGM。

 「……ま、大丈夫かな」

 この判断が、後にシンジたちを恐怖に陥れることとなる……。



【GM】:てなわけで、今日はこのメンバーで始めましょう。柏木についての描写はオープニングでします。

【シンジPL】:となると、このメンバーで固定になりそうやね。

【シルバPL】:仕事なら仕方ないからのう。

ジョジョPL】:新レギュラー、頑張りまっす。

【GM】:ジョジョも3レベルに上げてください。今回は、みんなに合わせて作ったシナリオなんで、レベル足りないとキツいですし。

【シルバ】:今、妙なセリフを聞いたのう(笑)

【シンジ】:今までのは、合わせてなかったって?(笑)

【GM】:は、コンベンションでも使えるように、1レベルPC対応ですが……。

ジョジョ】:いつものGMなら全滅しそうっすよ(笑)



 多少のダイス目があるとはいえ、いささか心外である。
 そもそも、敵のバランス自体は、ルールブックに記載されているより弱い基準(大ボスでも中ボスくらい)にしてあるのだが……。