理想のセッションイメージを統合せよ!


 ※この記事では、セッションの完成度という言葉を使用します。
 ※完成度、と一言に言ってもいろいろな解釈が存在しますが、今回は「リプレイなど、人に見せることを想定した場合」の完成度という意味で使ってます。




 セッションの完成度を上げる方法のひとつとして、理想とするセッションのイメージを参加者全員が擦り合わせることが大事だと思う。
 これは話の大筋やシナリオ傾向の把握はもちろん、ルールやロールプレイや脱線のバランスなどにも共通の見解を持つことも含まれる。


 ただ商業でもない限り、そうした擦り合わせを事前にやるのはライヴ感に欠けてしまうので、ややナンセンスかもしれない。


 ではどうするかと言えば、セッション中に自分が面白いと思ったことを、「それ面白い」と口に出すことだ。
 もしくは、自分が上手いなと思ったプレイに「それ上手いプレイだな、羨ましい」などというとか。
 さらに、なんとなくセッションの雰囲気に合ってるなと思ったら、それも口に出す。
 つまりは、感想をその場で言うことが大事なのだ。


 FEAR製のルールブックでは、よくセッションの感想を言うように薦めている。
 が、セッションの流れを妨げるものでなければ、その場で言ってしまっていい。
 むしろ言おう。


 その場で感想を言う利点は、自分の価値観や今回のセッションに抱いているイメージを伝えられる点だ。
 「ああ、こういうプレイを上手いと思ってるんだな」
 「このセッションをそういう風に進めていきたいんだな」
 ただ一言で、自分の価値観やセッションへのイメージを相手に伝えられる。
 これを全員ですれば、相手への理解が深まり、すり合わせも可能になるわけだ。
 《カオスフレア》のフレアなど、ロールプレイなどに対して他の参加者が与えるものには、そうした意味も含まれているのではないかと思う。
 普段はあまり意識されないだけで。


 というわけで、自分がセッション中に思ったことを、簡単でいいから短く口に出してみよう。
 そして、聞いた方は、そこから相手の考え方などを探っていこう。
 そうすることで解り合い、よいセッションが生まれるかもしれない。