《量産型はダテじゃない!》


 現役大学生の著者による、熱血ロボットアクションコメディ。
 自律型ロボット『UD』が主戦力となっている世界で、冒頭に登場する超高性能UDシュナイダーが主人公……かと思いきや、真の主役は量産型でポンコツなナンブというUD。
 気合と根性だけが取り柄のナンブが、ツンデレ天才UD技術者ヘキサによって目覚め、戦いに身を投じていく。


 ライトな中にもシリアスなシーンが随所に挟まり、盛り上がる構成は充分商業レベル。
 伏線もバッチリ盛り込まれ、その後の展開への期待も高まるところ。


 ただ、ワシがひねてるせいか、展開が読めてしまったり演出がクサいなぁと感じてしまったりと、メタな視点で読んだので素直には楽しめなかった。
 ちょうどリプレイ小説を書いてる最中だったこともあるのだが。
 ただ、そんな読者でも引き込めるようになって、ようやく一流前(のはず)なので頑張っていただきたい。


 ……人のこと言えた場合じゃないんだけどさ(爆)