ステージ：悪魔通信その１

〈始めに〉
　この記事は、ＴＲＰＧシステム《デモンパラサイト》のステージの案を記したものである。
　ステージとは冒険の舞台のことであり、ＰＣの活動範囲と言い換えてもいい。
　ステージという言葉が表れたのは、ＦＥＡＲの《ダブルクロス》が最初であり、それ以前はワールドなどと呼ばれていたものだ。
　そして、《デモンパラサイト》の公式ステージは【大友市】、【須佐山学園】、そして新サプリで追加された【ヘルオンアース】などがある。
　この記事が、普段とは違うデモンパラサイトを楽しむための素材となれば幸いである。

〈ステージ概要〉
　それは人々の噂によって広まり、今ではもっともリアルな都市伝説となっている話がある。
　“悪魔通信”。
　そこにアクセスし、サイトの主の“黒き巫女”に選ばれた者は、晴らせぬ怨みを晴らしてもらえるという……。
　嘘か真か。
　謎をはらみながら、今日もアクセスする者が一人……。

〈悪魔寄生体の扱い〉
　【悪魔通信】では『業』と呼ばれる、強い思いから生み出される非実体的なエネルギーとして扱います。
　大まかな意味は、仏教におけるそれと同じであり、蓄積することで生命体や物質に悪影響を与え、最悪の場合、『ダラク』させるのです。
　『業』は全ての生命体、また強い思いが込められた物品（妖怪などと呼ばれる存在です）に存在します。
　強い思いは時として、常人では計り知れない力を引き出します。
　ときには因果すらも捩じ曲げるほどですが、その力の大きさに応じて、『業』は蓄積していきます。
　また、蓄積された『業』は「“良いもの”を生み出す行為」によって昇華され、消えることが分かっています。

〈ＰＣの立場・目的〉
　ＰＣは、そのような強い思いを持つ者であり、『業』を昇華しようとする者『サトリ』です。
　彼らは、『業』を増やすことを良しとせず、力を制御しながら生きています。
　彼らの目的は、『業』を制御せず（できず）に、悪行や罪を重ねる『ミレン』たちの『業』を摘みとることです。
　そうすることで、『業』から彼らの日常、ひいては世界の安定を守っているのです。

〈ＰＣの敵〉
　『サトリ』たちの敵となるのは、『業』を制御できずに魂を患ってしまった『ミレン』たちです。
　人間などの生命体が多いですが、必ずしも生命体だけではなく、妖怪や物品も『ミレン』となりえます。
　『ミレン』の中でも、『業』を制御せずに悪行を重ねるものは『ダラク』と呼ばれ、相容れぬ宿敵とされています。

〈生活様式〉
　【悪魔通信】は現代日本が舞台です。
　よって、生活様式は現代日本の一般的な様式と変わりありません。

　その２に続く。