TRPG視点から《なのは》を見る

予告通り、TRPG者から見た《なのは》考察をば。
結論から言えば。
《なのは》がTRPGのキャンペーンとするなら、GMとPLが力を合わせて形作られた傑作キャンペーンといえるだろう。






〜根拠1.名GMによる練られたシナリオ


実際、よく練られたシナリオである。
PLが世界設定やゲーム自体を把握しやすいように、ちょっとした事件から始まり、だんだん大きな事件に発展していた。
また、用意しておいた伏線を絶妙なタイミングと量で提示している。
その計算され尽くした構成力は職人芸、といっても差し支えない。
NPCも、なのはたちPCの出番を奪うことなくキャラを立てていた点も見ると、このGM、かなりできる人である。
…と同時に、エロGMでもある(笑)
…だって、お風呂とか着替えとかムチ打ちとか(おひ)エロいシーンが多いんだもん(爆)




〜根拠2.NPCが途中からPC参戦している

話の展開・登場頻度や行動から考えて、各キャラをPC・NPCに分類してみた。




・最初からPC参加
なのは(TRPG初心者)
ユーノ(世界設定は知っているが、システム初心者)
クロノ(途中参加、世界設定・システムを使いこなしている)


・4話までNPC、5話からPCとして参加
アルフ(GMとある程度打ち合わせしている、GMの補佐的立ち位置)


・基本NPC、12話のみPCとして参加
フェイト(セッションのリプレイやレポートを読んでの途中参加、もしくはユーノのPLが代行)


ここで注目すべきはフェイトの違いだろう。
普段はあまりセリフもなく、控え目にしか描写されなかったNPCのフェイトが、12話では主役のなのはよりも焦点が当たっており、12話においては完全に主役…PC1である。
ちなみに12話でフェイトとユーノが同じシーンに登場していないことから、新規PLが参加したのではなく、ユーノPLがフェイトを担当した可能性が高いとワシはにらんでいる(笑)




〜根拠3.キャラの人格の完成度と動機付けのやり方


主人公のなのはが特に顕著なのだが、9歳とは思えないほど人格が完成されており、自身の動機付けもしっかり筋道立てて行っている。
リアリティを考えると、あまりにも人格が成熟し過ぎているなのはだが、彼女がPC1だと考えれば納得できる…はずだ。
自信はいささか無いが(笑)
実際、TRPGでキャラを担当していても、セリフや行動を考えるのはPLやGMなので、子供なのにやたら理論的に振る舞う、といった事はよくある。
まあ、忠実に子供をロールプレイすると進行などに支障が出る場合があるので、多少のリアリティは無視した結果だろう。
そして、この判断は正しい。




〜番外.セッションメンバーの誰かは確実に特撮好き(笑)

《なのは》は魔法少女と銘打ってるにしては、戦闘シーンのクオリティが高く、リリカルでもないように思える(笑)
一般的な魔法少女もののイメージからは完全に逸脱していて、どちらかといえば戦隊ものか、《魔神英雄伝ワタル》ばりの王道的少年漫画のノリだ(笑)

さらに人格を持った魔法発動体のアナウンスなど、《龍騎》や《555》といった平成ライダーシリーズのテイストをバシバシ感じる(笑)

間違いなく、メンバーの誰かが特撮やヒーローもの好きで(メンバーのほとんど?)、他のメンバーも拒否感がなかったのだろう。
多分GMが率先してやってたんだと思うが、レイジングハートのアイデアはなのはPLが言い出したのかもしれない(笑)









いいかげん長くなったので、そろそろ分析終わり(笑)


まだ長文は疲れるわい、ぷひー(´ω`)〜3