ステージ:ウイッチ・ハントその2


生活様式
●主食はパンやパスタなどの小麦粉料理、またはじゃがいもなどのイモ料理です。
各地への貿易から持ち込まれた香辛料などの物資の影響で、料理のバリエーションが増えており、世界の料理を扱う料理店も登場しています(現代でも食べられている、ほとんどの料理を扱っていて、当然料金は高いです)
●文化面では権力者を中心に、アジアなどの東方への興味や関心が高まり、一種のブームになっています。
もっとも、得体のしれない異国の民への偏見は強く、なんらかの理由でヨーロッパを訪れた異国人に対しての扱いは良くありませんでした。
●他の分野と共に、科学も発展しました。
羅針盤の開発など航海術の発達、そして地球が球体であることが分かったのも、この時代です。
海賊になり一旗あげようとする者も後を絶たず、街ではそうした荒くれ者が騒ぐ光景も珍しくなくなりました。
その一方で古くからの慣習が根深く残っている部分もあり、都市部から離れた地域などでは生け贄など捧げる儀式が行われているようです。


〈組織〉
●「狩人の矢」:魔女狩りのために集められた民兵や傭兵などを束ねる組織です。
人種・思想・年齢・性別もここでは問わず、真に実力主義です。
ギルドのように情報交換や仕事の斡旋、行き過ぎた行為がないように監督するのが組織の主な仕事ですが、それ以外のトラブルや行動は個人の自由意思に任されています。
国や富豪がパトロンとして運営しており、ある程度の捜査権・逮捕権も行使できます。
横暴なふるまいをする者が少なくないため、市民からの評判は悪いようです。
●「異端審問局」:カトリック教会が古くから抱える、異端を取締り排除するための機関です。
その存在は教会内部でも機密とされており、司教クラス以上でなければ存在することすら知らないでしょう。
構成員は全て、死人として教会以外の記録には残っておらず、別の名前で教会関係者として仕事に従事しています。
彼らは、「カトリック信者こそ神の意思と祝福を受ける者である」と考えており、「それ以外の者は全て悪魔の先兵である」と徹底的に教え込まれています。
構成員のほとんどが狂信者であり、異端や異教徒を見れば、自分の家族であろうとなんの迷いもなく審判にかけるでしょう。
魔女や魔獣相手にもひけを取らない戦闘力を有し、中には異能力ともいえる力を持つ者もいます。
そうした力を持つ者は、“祝福されし者”として仲間から尊敬と信頼を得ています。


〈シナリオ傾向〉
ファンタジーものにある話なら、たいていのものが利用可能です。
主な題材としては…
・PCたちを脅かす、魔女・魔獣の討伐。
・貴族の陰謀劇。
・騎士や狩人の矢や異端審問局員が合同で魔女狩りを行なう。
・魔女や魔獣を組織から守るための逃亡劇。
…などがあります。
「追うものと追われるもの」「狩るものと狩られるもの」といった雰囲気をシナリオに取り入れると、【ウイッチ・ハント】のシナリオぽくなります。


〈参考作品〉
三浦健太郎ベルセルク
八木教広CLAYMORE
幸村誠ヴィンランド・サガ