『悪魔憑きは黄昏に舞う』クライマックス4


地下施設機密研究室前にて




この判定によって、渡部の行動を阻止できるかどうかが決まる!
まさに正念場。
GMのダイスを振る手にも、それを見守るPLたちの目にも力がこもる。
そしてダイスが転がり出た瞬間、場は沈黙と緊張に包まれ…




【GM】:……クリティカル!達成値は…34!!




……………しーん。
さきほどとは違う種類の沈黙が………。




【一同】:…GMうううぅぅぅぅぅぅうっ!!!?
【GM】:ひ、ひぃ!!(恐怖の表情で)




(ナレーションぽく)その時のワシには、PLたちの失意と怒りが目に見えるようでした。
具体的に怖かったです。




【シルバ】:そこでクリティカル出すな―――っ!
【先人】:なんですカ――!その6・6・6・5というダイス目は――――っ!?
ジョジョ】:さっきから6と5しか出してないやろ―――っ!
【フェイト】:というか、さりげに3連続クリティカルですよ―――っ!
【シンジ】:ダイスに何か仕込んでんじゃね!?
【GM】:出ちまったもんは仕方ないだろうが!?
…やっぱり、しばらくTRPGしてなかったから、ダイス運がチャージされていたのです―――っ!!!(爆笑)




【朱夜】:それで?けっきょく渡部は何をするの?
ジョジョ】:(渡部の口調で)「これだけは使いたくなかったが…」
【GM/渡部】:「これだけは使いたくなかったが…(一同爆笑)。だが、未完成とはいえ、キミたちを全滅させるには充分だよ!」叫んだ後、カプセルの前の端末を操作、と同時にカプセル内の液体が抜けていき、カプセルが開かれます!
【朱夜】:GM、まさか中に入っていた人間は…
【GM】:ええ、朱夜が正人から聞いていた…ミナの特徴にそっくりですね。
【朱夜】:やっぱり、か…!
【GM/渡部】:「これこそ我々が求めてやまなかった人工女王種の最終形、DPM…デモン・パラサイト・マテリアル―0037…“ミナ”だ!」
ジョジョPL】:ちょっと待った!なんでミナが生きとん!?(『デモンパラサイトキャンペーン』で、キューのPLとして参加してた)
【GM】:ああ、プレイレポート読んだ人は分かるでしょうけど、ミナが倒れた場面で生死判定らしきことをしてないんですよ。
キューや朱夜が正人を発見した時に死体もなかったですし、どう考えても何者かが回収してます。
なによりGMも「死んだ」とは一言も言ってないですし。
【先人PL】:ほ、他のGMの伏線を使ってる…。
【シンジPL】:まー、確かにはっきり言ってないね(『デモンパラサイトキャンペーン』のGM)
…ただGM、ミナのコードはDPC―0037や(笑)
【GM】:はっ!?
【シンジPL】:Mがモリオンで、Cがクレイモア…共生生物のタイプでコードが決まっとったんよ(笑)
【GM】:おお…それだと設定が根本的に……。
【シンジPL】:まあ、こういう話ならDPMのほうがいいやろうけど。
【GM】:はっ、ではDPMで(笑)




渡部の目的は悪魔寄生体を研究しつくし、人類の進歩の糧とすることである。
しかし、研究にはサンプル数が圧倒的に足らなかった。
そこで、サンプル数確保のために目をつけたのが、“女王種”の“悪魔寄生体を生み出す能力”である。
もとより、全ての悪魔寄生体の母である“女王種”は研究のためにも、ぜひとも確保したかったのだ。
しかし、“女王種”の存在は大友のネットワークを以てすら探し出せなかった。
やがて渡部たちは考え方を変える。
「女王種が手に入らないなら、造ればよい」と。
それまでは比較的穏便な研究方法が取られていたのだが。
人工の女王種を造り出すため、常軌をいっした実験の数々が行われ始めた。
その犠牲者の一部が…キューであり、ミナなのである。




【GM/渡部】:「行け!DPMー0037!彼らを…」
【GM】:渡部が最後まで言い終わる事なく、悪魔化したミナによって、頭から食われます。
【フェイト】:う…。
【GM】:食いカスを投げ捨てると、ミナはキミたちに襲いかかります!
【GM/ミナ】:「食、わ、せ、ろ…モット!クワセローーーーーっ!!!」