『悪魔憑きは黄昏に舞う』リサーチ1


日没前、セラフィム事務所にて




【シンジ】:全員登場でいいのかな?
【GM】:そうですね、PC全員がセラフィム事務所に集まったところです。
ジョジョ】:俺はまだ追跡中だ。
【GM】:時間的には充分なので、いつでも登場できます。
ジョジョ】:了解だ。
【GM】:さて、事務所にはシンジたちの他に、支部長の高坂、秘書の桐生、そしてセラフィムのトップである神谷 光太郎がいます。
全員が揃ったのを確認して、高坂が静かに口を開きます。
「今回お願いしたいのは、10日ほど前から起こっている一連の現象…いえ、事件についてです。」


高坂の依頼は次の通りである。
謎のインフルエンザの蔓延や、それに前後して起こっている悪魔憑き狩り、そしてカルトロップの大量発生。
これらの現象があまりに連動して起こっていることを不審に思ったセラフィムは、裏で動く黒幕がいると判断。
その黒幕を探し出し、よからぬ事を企てているようなら、阻止してほしい、とのこと。
報酬は1人当たり10万円。
また、早く解決しないと国の特殊部隊が被害拡大抑止のために、大友市ごと処分されてしまう。


【シンジ】:「受けましょう、皆を犠牲にさせるわけにはいかない!」
【シルバ】:「ほう、少し見ない間にずいぶんマシになったものだな?」
【シンジ】:「2年前と同じじゃありませんよ、シルバさん。」
【先人】:「ミーのjustice!見せてヤリマース!」
【まほ子】:「ご主人様まで巻き込まれてしまうなんて…言語道断です!」
【フェイト】:「七葉…絶対守るから…!」
【GM】:では情報収集に入りましょう。調べられる項目は…


ジョジョを除く全員の判定の結果、以下の事が判明する。




〜悪魔憑き狩りについて〜
∴2週間ほど前から悪魔憑きを襲う、赤い悪魔が現れている。
∴赤い悪魔は“シクス・ブレード”と呼ばれ、恐れられている。
∴悪魔憑き狩りは、悪魔憑きのサンプルと魔結晶の収集が目的のようだ。


〜シクス・ブレードについて〜
∴悪魔憑き狩りの実行者で、多数の目撃情報あり。
∴どうやら“女王種”を探しているらしい。
∴正体は上田 正人。1年前に大滝工業高校から大友学園の特別クラスに転入したのを最後に、消息を絶っている。


〜カルトロップ大量発生について〜
∴1週間ほど前から大友市において、カルトロップが大量(数十体単位)で出現。
∴カルトロップになった者は全員人間で、しかも謎のインフルエンザに掛かっていた。


〜謎のインフルエンザについて〜
∴10日ほど前から大友市のみで流行している新種のインフルエンザウイルス。症状は重く、重体に陥って入院する者も続出したらしい。
∴この事態に、9日前から大友製薬が、発病者全員に最新のワクチンを無料で投与。
これが効果てきめんで、流行は沈静化しつつある。
∴ある組織が今回のウイルスをばら蒔いたらしく、ある計画のための布石や下準備のようなものらしい。




【シルバ】:情報が出揃ったようだな。
【フェイト】:…新種インフルエンザの突然の流行、その翌日にはあらかじめ用意していたかのように、ワクチンが投与された。
【先人】:そしてワクチンを投与された人だけが、カルトロップにtransformationシタ…!
【まほ子】:そしてサンプルを収集しているらしい悪魔憑き。その正体は、フェイトさんや市野さんを助けた上田正人…。
【シルバ】:俺を襲ったのも、ソイツだな。
【シンジ】:関連を考えれば、“ある組織”を指すのはあそこしかない。あとは、裏付けさえ取れれば…。
ジョジョ】:「任せろ、それは俺が知っている。」
ここで扉が開き、逆光を浴びながら登場する。
【一同】:おおっ!
ジョジョ】:逆光を受け、扉から事務所の室内に長身の男のシルエットが浮かぶという演出だ。
「遅れたが、おかげで裏が取れた。“ある組織”の場所もな…。」
【フェイト】:「どこなんです?」
ジョジョ】:「それは…」