「ヒトモドキ」クライマックス1〜チエ


正の事務所にて/全員登場


【GM】:シーンは変わりましたが、状況はさっきのシーンと同じです。
【チエ】:電話、出たけど…由衣ちゃん?
【GM】:いえ、聞こえてきたのは男の声です。
【電話先の男(NPC)】:「どうも初めまして、江川チエさん。わたくし、MMM実行部隊の統括を行なっている者です。もっとも、いくつかの部隊を束ねているに過ぎませんが…。」
【チエ】:「なんで由衣ちゃんの携帯から掛けてんのよ…まさか…。」
【電話先の男→統括官】:「そう、片桐 由衣さんは我々が預かっています。彼女はエスと、交換ということでお願いしたいのですが。」
【チエ】:「あんた…!」
【統括官】:「今夜0時、第2池袋ビルにお越しください。ご心配なさらずに、まだビルは工事中で、周りに人はいませんから。」
【チエ】:「ちょ…!」
【統括官】:「ではお待ちしております。」
【GM】:そして電話は一方的に切れます。
【チエ】:「あ、あいつらーーーっ!!」GM!今何時!?
【GM】:そうですねぇ、だいたい…10時くらいですか?ビルには片道1時間くらいですね。
【丈二】:「チエ、なにがあったんです?」
【チエ】:ん、電話の内容、全部話すよ。
【丈二】:聞きました…では。「…チエさん、あなたはここに残ってください。由衣さんは私たちが助け出します。」
【チエ】:「!?」
【丈二】:「相手はMMMです、恐らく戦いとなるでしょう。命の保証はありません。いえ、もし負ければ生体実験のモルモットとして、死ぬよりつらい日々が待っているでしょう。江川警部の娘である貴女を行かせるわけにはいきません。」
【チエ】:「ごめん、それは聞けない。」
【丈二】:「チエさん!」
【チエ】:「由衣ちゃんは、あたしを信じてくれた、大切な友達なんだ!
学校で金が盗まれた時、疑われていたあたしを庇ってくれた。それだけじゃない、自力で犯人を見つけてくれたんだ!」
【牙行】:GM、そうなのか?
【GM】:(間髪いれずに)うむ(一同笑い)
【チエ】:「あたしが由衣ちゃんを助けてたんじゃない!由衣ちゃんがあたしを助けてたんだ!
…ここであたしが行かなかったら、あたしは江川チエじゃなくなる…!!
だから、あたし行くよ。」
【正】:「…こりゃ連れてかないと、バチが当たりそうだぜ?」
【丈二】:「…わかりました、行きましょう。」
【チエ】:「おっちゃん!」
【丈二】:「ただし、危ない時は由衣さんと逃げてください。それだけは約束してもらいます。」
【チエ】:「わかったよ。」
【GM】:それでは…。
【チエ】:第2池袋ビルに行くよ!
【GM】:わかりました、シーンを切ります。