「マンガは練習するもんじゃない。」「覚醒するものだ。」

タイトルはワシの聖書ともいうべき、〔日本橋ヨヲコ〕の《G戦場ヘヴンズドア》のセリフである。
マンガ家だけでなく、物書きを目指す輩は見なきゃジーーーザーースっ!…というくらい素晴らしく、「物書きに必要なもの」を書き切った作品です。
TRPGユーザーも見なさい、いや見ろ。


というのも、タイトルでも引用したセリフはTRPGにもあてはまるのでは、と思えて仕方なかったりする部分があるからです。
TRPGユーザーの中には、それこそ寝食を削って知識やテクニックを収集・研究・考察する人がいます。
そして、そういう人の一部に、どれだけ研究・考察し実践しても上達できない人がいるのです。
どれだけ練習しようと、ほとんど結果に出てこない人が。
ワシも、その1人でした。
TRPGを、ちょっとした趣味として遊んでいる人には信じられないかも知れませんが、そういう人たちは実際にいるんです。


ワシ自身、上手くならずに悩んでいる人でした。
セッションの後は反省して、分析して、良くなかったところを直して。
それを繰り返しているにも関わらず、いざ本番になると全く練習を生かせないまま終わっていました。
はっきり言って、お互いにつまらないセッションでした。
最後にはどうしていいか分からなくなって、それでも半分意地でやってました。
ところが。
コンベンションで2回ほどGMをしたセッション以来、不思議なほどに自然にGMができるようになってたんです。
それからは、よっぽど準備してなかったりしない限り、“つまらない”セッションはしなくなりました。


多分、ワシが練習しても上手くならなかったのは、覚醒してなかったからでしょう。
覚醒というと分かりにくい知れませんが、要は“きっかけ”です。
今まで蓄積した練習や知識、経験が上達として表れるには、きっかけがいるんです。
タイトルのセリフも、練習することを否定したものではないと思います。
練習しなきゃ上達はしません。
当たり前のことです。
ただ、その成果が表れるのにきっかけが必要な人がいることも、また当たり前のことです。
よく「慣れる」と言いますが、どれぐらいやれば慣れるかは人それぞれでしょう。
それと同じだと思います。


長くなったので今日はこれぐらいにして、明日続きを書こうと思います。
明日は「きっかけを掴むコツ」のようなものを書こうと思います。
や、ワシの浅い経験に基づいてるんで役にたつかは不安ですが…。