ルパン・ザ・D&D3rdその5

夜の侵入の前に、カーレンがいる塔のおおまかな位置を〈物品探知〉で三角測量しようとするルパンたち。
だが、ルールブックを調べたところ、できないことが判明する。
そこで作戦を変更し、夜になってから行動を開始。
歌声が聞こえ始めたら、使い魔のフクロウを使って塔の位置と周りの状況を確認。
その後〈蜘蛛登攀〉や〈飛行〉をかけてもらったルパンが単独で潜入、見張りの目をくぐり抜け、カーレンと接触することに成功した。


【カーレン】:(少し驚いて)どなたです?
【ルパン】:泥棒〜で〜す。


自分の仲間や今まで起こったこと、マーレンたちに会ったことなどを伝えたルパンは、ジェミニの女神像や城の構造などを尋ねる。
カーレンも女神像の場所や正体は知らず、「手に入れるには2つの指輪が必要」であることが確認できただけだった。
城についてもすぐに塔に連れて来られており、ほとんど知らなかった。
ただ、カラバ公爵なら女神像の場所を知っているのではないか、との推測された。


【ルパン】:そ〜いや、さっきの歌って、なんて歌なんだ?聞いたこともない曲だったけどな〜。
【カーレン】:私もよくは知らないんです。昔お父さま(前カラバ公爵)がよく歌って下さった歌で…
【ルパン】:へ〜


中の様子を不審に思った見張りが部屋に入ってくるなどのトラブルを、屋根に上って隠れることで回避したルパンは、その足で城の中央へと侵入し、ある程度の構造を把握。
さらにメイドの後をつけて、カラバ公爵の寝室の場所を確認した。
ところが、ここで思わぬ人物と遭遇する。


【メイド】:まったく、あんな子供ばっかり侍らせるなんて、信じられないわ。私の色仕掛けも効かないし…!
【ルパン】:(後ろから声をかけて)ふ〜じ〜こちゃ〜ん!
【ふじこ】:ルパン!なんでアナタがここにいるのよ!?


ふじこと再会したルパンは互いの情報交換(腹の探り合いともいう)の後、協力することに。
ふじこの話によれば…


∴カラバ公爵は何人もの色黒の15〜16歳の女の子を抱えており、そのうちの1人はいつも側にいるらしい。
∴特に護衛を雇ったという話はない。
∴部下で強いのは衛兵隊長と親衛隊長の2人。
∴数日ごとによく行く場所があるようだ。


…であるという。
目的を終えたルパンは再びカーレンのいる塔に戻り、カーレンと逃げようとするが、さまさまな理由から断られる。
仕方なしに予告状だけ渡し、仲間の元に戻るルパン。
ルパンたちは盗む算段を話し合うべく、宿屋へと戻っていった。




(続く)