夢を見たとです

人間は眠っている時、たいてい夢を見ている。
けれど、起きた時には内容をほとんど忘れている。
夢の定義は今の所、そんなものらしい。
が、今回見た夢は内容までハッキリ覚えていた。
けっこう話もまとまっていたんで、書く事に致した次第。
興味のない人は飛ばしましょう(笑)




〜少し未来のイブ〜
主人公は貴族の三男坊。
つい先日、大好きな姉に先立たれ、その悲しみを埋めるために自動人形を購入する。
この自動人形、外見をオーダーメイドできるうえに、教育次第であらゆる人格・クセ・思考バターンを再現できるようになっている。
教育通り、生前の姉を忠実に再現する自動人形。
しかし、たったひとつだけ再現できないものがあった。
笑顔である。
上品な微笑であったはずが、なぜか子供のような満面の笑顔しかしないのだ。
どう教育しても、あの微笑だけが出来なかった。
原因が分からず、途方に暮れる主人公。
なぜ姉の笑顔を再現できないのかを尋ねるために、主人公は人形を作った錬金術師に会う。
錬金術師は言う。
“私の人形はオーナーの望む要素を再現するようになっている”、と。
主人公は思い出す。
常に自分を殺し、貴族の長女としてしか生きられなかった、姉の本当の笑顔を望んでいたことを。
姉に人として生きて欲しいと願いながら、何もできなかった自分の情けなさを。
やがて主人公は家を出た。
自分にできることを探すために。
姉を救えなかった自分が、まだ見ぬ誰かを救えるようになるために。
後の歴史に1人の錬金術師の名が刻まれていた。
彼の造る自動人形によって、幾人もの人々が救われたという。
彼のそばには、子供のように無邪気な笑顔の自動人形がいたという。




内容は夢で見たそのまま、タイトルは起きた後で付け加えたものです。
なんか短編小説とかライトノベルでありそうな話ですな(笑)
どうやらワシは寝てる時もシナリオ作ってるみたいです。
ほんと、はまってるなぁ…。